[リストへもどる]
一括表示
タイトル「三S式記号」
記事No171
投稿日: 2005/05/07(Sat) 16:42
投稿者あご髭
棋譜の表示方法の一つに「三S式記号」というのがあるそうです。

将棋物知り博士によれば、昭和27年頃、当時、東北大学生の島貫陸ほか2氏が
考えたもので、玉は1、飛は2、角は3、金は4、銀は5、桂は6、香は7、
歩は8で表す。駒が成るときは1、成り駒は2、不成りは3、打つは0を付けます。
というわけで、龍は22、馬は32、とは82と表示されます。
(例)3三桂成は3361、3三桂不成は3363、3三成桂は3362です。
   5八金打ちは5840ということになります。
馴れると詰め将棋の答えなんかを素早くメモ出来るという事です。

この将棋物知り博士は大正4年生まれ、現在89歳ですが、昨年一月号の詰め将棋
パラダイスの問題を「小学生問題」から「大学生問題」まで全問正解した豪の者。
今でも、毎月はじめから25日頃まで「詰パラ」解くのに忙しく、テレビもゆっくり
見れないと言っています。

私にも詰め将棋は楽しいから、詰め将棋をやるように勧められてますが、詰パラは
「幼稚園」まで、「小学生」になると中途退学です。

40数手もある長編詰め将棋を解いてしまう天才爺さんでも、将棋の終盤は別で
コンピューターのようには行かない所が面白いです。

あご髭 http://flickr.com/photos/agohige/

タイトルRe: 「三S式記号」
記事No172
投稿日: 2005/05/07(Sat) 20:24
投稿者Bancoran
 あご髭さん、こんばんは。
 なかなか面白いですね。私も以前棋譜表記法を考えた事があるんですよ。

 > (例)3三桂成は3361、3三桂不成は3363、3三成桂は3362です。
 >    5八金打ちは5840ということになります。

 成り、不成り、成り駒、打ちはいいのですが、そのままの76歩などは
 どう表現されるのかわかりますか? また2五と4五に桂がいて3三桂成りが
 二通りあるときはどうなるのでしょうか?

 詰めパラは以前にちょっと読んでいた事があるのですがほとんど
 分かりませんねえ(^_^;                     Ban

タイトルRe^2: 「三S式記号」
記事No173
投稿日: 2005/05/08(Sun) 10:01
投稿者あご髭
Bancoranさん こんにちは あご髭です(^_^)。

初めてお目にかかります。今後ともよろしくお願いします。

 
>  成り、不成り、成り駒、打ちはいいのですが、そのままの76歩などは
>  どう表現されるのかわかりますか? また2五と4五に桂がいて3三桂成りが
>  二通りあるときはどうなるのでしょうか?
え〜と、76歩、34歩などはそのままで768,348と表記していきます。
(8は歩を表していますので…)。
さて、2つの駒が進めるときの、右か左か、前か後ろか、寄るなどの表記ですが
聞き漏れしていました。近々聞いてみますので、少々お待ち下さい。
現時点で小生の推測ですが、数字での表記の次に、R,L,F,Bとか → で
記している可能性があります。
> 
>  詰めパラは以前にちょっと読んでいた事があるのですがほとんど
>  分かりませんねえ(^_^; 
まったくです。詰めパラ読者は一種の天才集団のような気がします。
駒を使ったクイズのような一面も持っています。

タイトル「三S式記号」疑問点解決編
記事No208
投稿日: 2005/06/19(Sun) 17:17
投稿者あご髭
Bancoranさん こんにちは あご髭です(^_^)。

宿題になっていた「三S式記号」の表記法について、分った点を
お知らせします。
3S式記号の表示方法で、寄るとか引くとか、右とか左の表示は
どうするのか?
ということに関しまして将棋物知り博士からお返事が聞けました。
(一部分前のコメントと重複します)

  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 金|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ 銀 ・ 銀 ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ 桂 ・ 桂 ・|五
| ・ ・ ・ 銀 ・ 銀 ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| 飛 ・ ・ 金 ・ 金 ・ ・ ・|九
+---------------------------+

まず駒の表示ですが、玉は1、飛は2、角は3、金は4、銀は5、
桂は6、香は7、歩は8で表す。
次に盤面の位置表示は、1一は11、2五は25、6九は69です。

駒が成るときは1、成り駒は2、不成りは3、打つは0を付けます。
(例)図面で9九の飛が9三に成った時は、
   9321(93に飛が成るで21、飛が成らずなら9323です)
   7220なら72に飛を打つというわけ。
   龍は飛がなった奴なので22となります。
   従って、9九にある駒が龍で、9一に進んだ時は。9122となります。

2つ以上の駒が同じ場所に進める場合の区分け方について、
 盤面符号の少ない方から、終わりに4、5、6、7を順に付けます。
(例)上の図で4枚ある銀は、445,465,645,665ですから、
 中央の55の位置に移動する場合、5五銀右引のときは5554です。
 5五銀左上るの場合は、5557です。

(例)3三桂右成は33624、3三桂右不成は33634。
   3三桂左成は33625、3三桂左不成は33634です。
   3三桂打なら3360ですね。

   5八金左は5845、5八金右なら5844です。
   5八金打ちは5840ということになります。

また、同歩などの、同は00です。   
   
(例)2四歩、同歩、同飛は248,008,002と表記されます。

以上、ややこしそうに聞こえますが、馴れると素早く棋譜を表記できると
いう話です。

あご髭 http://flickr.com/photos/agohige/