マイナビ女子オープン本戦準決勝 塚田恵梨花VS千葉涼子の対局は、123手で
先手の塚田恵梨花が勝ち、挑戦者決定戦に駒を進めました。
絶対女王の里見香奈に、後輩棋士としてタイトル戦以外の公式戦で初の勝利を得て
準決勝に勝ち上がってきた先手塚田恵梨花に、女流王将2期を誇りながら、長らく
タイトル戦とは縁が無かった後手千葉涼子、共に相居飛車の戦いは、後手が
一手損角替わりに出、その後は駒組みを進め、互いに玉を6八、4二に据え、飛車を
下段に下げて様子見します。
先手は矢倉に構え、後手は銀を上げ下げしたり、玉が横移動を繰り返し、相手の出方を
待ちます。
先手はまず桂馬を飛ばします。さらに6筋の歩を突き、銀を上げ、角でにらみを
利かせてから2筋でつっかけます。桂馬交換には玉自らが上がり、上がった飛車を
追い返し、交換した桂馬を打ち込みます。この桂馬を角で食いちぎり、不安定な
後手玉を狙いに桂馬貼りから飛車との連携を図ります。
桂金交換から再度玉を釣り上げ、金銀交換で玉を中断に閉じ込めてからの、飛車金
当たりの銀の打ち込みに、後手は両取り逃げるべからずと放置しても先手玉への
攻撃の桂馬貼り。ならばと飛車をいただく先手。後手は角貼りで攻撃の強化を
はかりますが、先手は落ち着いて攻め駒の桂馬と銀を交換。後手はもう1枚の角を
貼り、攻めの態勢を継続させますが、先手はじっくりと相手をします。
先手塚田恵梨花は、角取りに桂馬を貼りましたが、逃げるわけにもいかずに交換。
さらにはもう1枚の角も取りにかかります。後手千葉涼子としては打つ手もなく、
角取りを許すことに。後は逃げ切れるかどうかだけの戦いとなり、形作りの手も
相手にしてもらえずに寄せきられました。塚田恵梨花は初の挑戦者決定戦に駒を
進めました。
【第14期マイナビ女子オープン本戦】女王:西山朋佳奨励会三段
塚田恵梨花 ○ ● 千葉 涼子 123手
清水 市代女流六段---------+
+-千葉 -+
千葉 涼子女流四段---------+ |
+-千葉 -+
長谷川優貴女流二段---------+ | |
+-長谷川-+ |
竹部さゆり女流四段---------+ |
+-塚田 -+
加藤結李愛女流初段---------+ | |
+-里見 -+ | |
里見 香奈女流四冠---------+ | | |
+-塚田 -+ |
脇田菜々子女流初段---------+ | |
+-塚田 -+ |
塚田恵梨花女流初段---------+ |
+-
伊藤 沙恵女流三段---------+ |
+-伊藤 -+ |
宮澤 紗希 ア マ---------+ | |
+-伊藤 -+ |
鈴木 環那女流三段---------+ | | |
+-鈴木 -+ | |
香川 愛生女流三段---------+ | |
+- -+
村田 智穂女流二段---------+ |
+-渡辺 -+ |
渡辺 弥生女流初段---------+ | |
+-甲斐 -+
甲斐 智美女流五段---------+ |
+-甲斐 -+
加藤 桃子女流三段---------+
÷ 丹善人 ÷