西山朋佳女王への挑戦者を決める、マイナビ女子女子オープン本戦挑戦者決定戦が
塚田恵梨花と伊藤沙恵nの間で行われ、110手で後手の伊藤沙恵が挑戦権を手に
入れました。
先手、初の挑戦者決定戦進出、もちろん勝てば初のタイトル戦出場とともに、規定により
女流二段昇段となる塚田恵梨花、居飛車の出だしに、後手タイトル戦出場は数多く
あれど、いまだタイトルには手が届かない伊藤沙恵も居飛車で迎えます。
先後手とも矢倉に決める中、はやくも後手から8筋の歩の交換。先手は8筋を放置して
2筋で歩を突くと、後手は角交換からの角の打ち込み。先手は後手の飛車に合わせての
角貼りで、後手は角を残したまま飛車を自陣に下げます。先手は飛車先に歩を貼って
拠点を作ると、目障りな角を角交換で取り去ります。
先手はすぐに角の打ち込みで後手の飛車を隅に追いやります。後手は右辺にある金を
うわずらせての角貼り。そして角取りに出ると、先手は角金交換。逆に金貼りで
後手の角をはずそうとしますが、後手はさっそくにもう1枚の角貼りで再度角金交換で
後手は馬を作って優位に立ちます。
後手は金貼りで先手の飛車を奪おうという所、先手はこれを放置して、玉の早逃げ。
ならばと飛車を取る後手ですが、今度は先手から王手飛車金取りの角の打ち込み。
飛車が玉の守りに移動したので、交換はせずに金を奪います。その成った馬に当てての
後手からの飛車の打ち込み。先手は再度これを放置して攻めに専念します。
先手は派手に駒を打ち込んで後手の守り陣を見出しにかかります。裸玉を都合の良い
位置に誘い込んでからの、飛車銀当たりの金打ち。これを逃げると先手の攻めが
勢いづくので先に打ち込んだ飛車が奪い取った香車を守りに貼ります。ここは交換の
一手。すぐに飛車を打ち込んで裸玉に襲いかかりますが。駒不足はいかともしがたく、
まだまだ後手玉には耐性があります。
その間、後手伊藤沙恵は龍と馬が先手玉を取り囲む様に押し寄せていきます。
さすがに百戦錬磨の伊藤の攻撃に、先手塚田恵梨花は守りの手がなく、つらい戦いに
なってきました。
自玉への効果的な攻めがないと読み切った後手はじっくりと先手玉を追い詰めていき
ました。善戦もむなしく、やや暴走気味的に突っ走ってコーナーを曲がり切れなかった
先手塚田恵梨花の快進撃もここまでとなりました。
【第14期マイナビ女子オープン本戦】女王:西山朋佳奨励会三段
塚田恵梨花 ● ○ 伊藤 沙恵 110手
清水 市代女流六段---------+
+-千葉 -+
千葉 涼子女流四段---------+ |
+-千葉 -+
長谷川優貴女流二段---------+ | |
+-長谷川-+ |
竹部さゆり女流四段---------+ |
+-塚田 -+
加藤結李愛女流初段---------+ | |
+-里見 -+ | |
里見 香奈女流四冠---------+ | | |
+-塚田 -+ |
脇田菜々子女流初段---------+ | |
+-塚田 -+ |
塚田恵梨花女流初段---------+ |
+-伊藤 沙恵女流三段
伊藤 沙恵女流三段---------+ |
+-伊藤 -+ |
宮澤 紗希 ア マ---------+ | |
+-伊藤 -+ |
鈴木 環那女流三段---------+ | | |
+-鈴木 -+ | |
香川 愛生女流三段---------+ | |
+-伊藤 -+
村田 智穂女流二段---------+ |
+-渡辺 -+ |
渡辺 弥生女流初段---------+ | |
+-甲斐 -+
甲斐 智美女流五段---------+ |
+-甲斐 -+
加藤 桃子女流三段---------+
÷ 丹善人 ÷