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タイトル女流王座戦一次予選、脇田菜々子VS室田伊緒
記事No1552
投稿日: 2021/05/08(Sat) 11:46
投稿者丹善人
リコー杯女流王座戦、脇田菜々子VS室田伊緒の対局は、75手で先手の脇田菜々子が勝ち、
2次予選進出を決めました。

愛知出身同士となった両者の対局。先手脇田菜々子、居飛車に、後手室田伊緒四間飛車。
先手金無双に、後手美濃と組んでから、後手は向かい飛車に振り直します。両者銀を
繰り出しての睨み合い。銀交換に出る先手に後手は応じずにかわします。前に出てくる
後手銀に、先手角が3一への成り込みを見せる8六角。ここで後手が4筋に突っかけている
先手の歩を取ったので、先手は歩を打ち込んでの金銀交換から、角当てに金を張って
角成りを有効にします。

ならばと角切りを決行する後手。先手は取った角をすぐさま、飛車当たりに打ちますが、
後手も角当たりに銀を繰り出し、攻めをつなぎますが、先手は逃げた角が成り込み、攻め駒が
増えていきます。やむなく後手は飛車角交換に応じますが、先手はただchにもらった飛車の
打ち込み。攻め駒が、どんどん後手玉に近づいて来ます。

角交換で馬を消そうとする後手室田伊緒でしたが、慌てずに先手脇田菜々子はこれに応じて、
一気の寄せに向かいます。しっかり読み切ったのでしょう。あとは即詰みで先手の快勝譜と
なりました。


÷  丹善人  ÷