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タイトル女流王座戦一次予選、北村桂香VS武富礼衣
記事No1555
投稿日: 2021/05/08(Sat) 14:54
投稿者丹善人
リーコー杯女流王座戦1次予選、北村桂香VS武富礼衣の対局は、105手で先手の
北村桂香が勝ち、新婚後2戦目で初勝利、2次予選に進出しました。

先手、先日同い年の出口若武五段との入籍を発表した新婚北村桂香、初手7八飛。
後手武富礼衣は8筋をどんどん延ばします。先手は美濃、後手は穴熊に組んだ後、
先手は角を引いて飛車が上がります。後手は飛車狙いに上がった銀が追い返されて、
再度左に回って前進します。

先手が7筋の歩を上げて飛車が上がったので、後手は8筋の歩の交換。先手が飛車を
後手飛車にぶつけると、後手は素直に飛車交換。お互い飛車を張って攻めを生かそうと
し、龍を作りますが、先手はと金をも作って万全の態勢。後手はあえて穴熊真上の歩を
延ばして端攻めに。香車を釣り上げて、大胆にも桂馬を得るために龍を切ります。

後手は2枚得た香車で4筋に2段ロケット。しかしこの間先手はと金が横から攻めて
金との交換。奪った金を直ちに守りに使います。2段ロケット発進で銀1枚手にした
後手は角取りに打ち込みますが、先手は穴熊潰しをかけた攻防の飛車の打ち込み。
角銀交換で先手の守り陣を崩した後手は角を1筋に飛ばします。

しかし、先手の歩を取ったために、先手からの1筋攻撃が始まり、一気に穴熊が
崩壊してしまいました。このあたり、後手武富礼衣の勇み足か。先手北村桂香は確実に
後手玉に迫っていき、後手も先手玉を追おうとしますが、逃げ道は広く、捕まえることは
不可能で、あっさりと決着が付きました。


北村 桂香  ○  ● 武富 礼衣  105手

北村 桂香女流初段------------+
                |
武富 礼衣女流初段---+     +-北村 桂香女流初段
           +-武富 -+
山口稀良莉女流2級---+


÷  丹善人  ÷