リーコー杯女流王座戦１次予選、中井広恵VS中村桃子の対局は、１０３手で先手の
中井広恵が勝ち、連勝記録を１２と延ばすと共に、２次予選に進出しました。

先手中井広恵居飛車に、後手中村桃子四間飛車の対抗形。後手は一手損角替わりに。
先手銀冠に後手美濃。陣形を固めたところで、後手は向かい飛車に振り直し。
お互い位の取り合い。先手が端を上げたところで、後手は中飛車に再度振り直し。

先手が２・４筋と歩を突いて、空いた２三の地点を目標に角の打ち込み。成った角を
狙って飛車が回れば、先手はすんなりと角交換。守りの無くなった２筋に飛車が突入。
後手も飛車が前進して、角の打ち込みから飛車を遮る銀を奪おうとしますが、ここで
先手は絶品の飛車狙いの角打ち。後手は飛車が動けず、角成りで駒得を狙いますが
かまわず先手は飛車角交換。成り込んだ飛車の動きを抑えていた飛車がいなくなったので、
先手の龍が自由に動き回ります。

こうなると先手中井広恵の思うままの態勢。なんとかしのぎたい後手中村桃子ですが、
今期絶好調の相手ではいかんともしがたく、一気の寄せとなりました。



中井　広恵　○　　●　中村　桃子　　１０３手

中村　桃子女流初段---+
　　　　　　　　　　 +-中井　広恵女流六段
中井　広恵女流六段---+


÷  丹善人  ÷