淸麗戦２回戦再挑戦組決勝、鈴木環那VS石本さくらの対局は、１０７手で先手の
鈴木環那が勝ち、再挑戦組予選決勝戦に進出しました。これで決勝戦進出者全員が
出そろいました。
先手鈴木環那イビ穴に、後手石本さくら四間飛車美濃の出だし。先手は角頭を狙って、
歩を延ばしたので、後手は三間飛車に切り替えます。さらに先手が３筋の歩をぶつけて
きたので、後手は角を１五に移動。飛車先を開けることに。先手も飛車を３筋に回して
向かい合います。
後手は先手歩の裏に回って、角の利きを支えに飛車をぶつけます。ここは飛車交換
あるのみ。先手はただちに飛車を打ち込んで、桂馬取り。後手も飛車の打ち込み。
お互いが小駒取りに。後手は角成りも果たすと、先手は馬の守りを塞ぐ位置に桂馬貼り。
後手も攻めに桂馬を貼って対抗。角の成り込みを阻止します。この間、先手玉は
穴熊に潜れないまま進行していきます。
先手は桂銀交換から龍が玉近くに潜り込んできます。後手は守りの馬を引きつけて
守りを強化します。攻めにも活用してた馬がいなくなったので、先手は守りの銀を
上げて攻めに活用しますが、その隙に、後手は残っている龍を先手玉近くに移します。
金取りとなっていますが、先手はこれを放置。端攻めに出ます。
桂馬貼りで端を守る後手石本さくら。かまわず釣り上げた香車当てに歩を貼る先手
鈴木環那。桂馬で取って角当たりとなりますが、先手は角が上がって一気の攻めの
態勢を見せます。守り切りたい後手は守り駒を足しますが、先手はあっさりと角捨て
から銀が前進。落ちている駒を拾う余裕があれば後手玉攻略は難しくはありません。
後手玉を追い詰めた先手。対する後手は一手の隙からの先手玉頓死のチャンスに
賭けます。先手は攻め駒を増やしますが、まだ詰めろではない。なので後手の攻めの番。
王手を続けて先手玉を攻めますが、その間に後手玉に詰めろが生じてしまって、余裕が
無くなってしまいました。
詰ますしかない後手ですが、連続王手の千日手手順が生じてしまって万事休す。
鈴木環那がぎりぎり逃げ切って勝ちを呼び込みました。
【第３期大成建設杯清麗戦再挑戦】清麗:里見 香奈
各組予選決勝進出者
６回戦再挑戦：山根ことみ女流二段
５回戦再挑戦：伊藤 沙恵女流三段
４回戦再挑戦：上田 初美女流四段
３回戦再挑戦：中井 広恵女流六段
２回戦再挑戦：鈴木 環那女流三段
１回戦再挑戦：加藤 桃子女流三段
【２回戦再挑戦組】敗者は予選敗退
鈴木 環那 ○ ● 石本さくら １０７手
加藤 圭 女流初段-------+
+-水町 -+
水町 みゆ女流初段-------+ |
+-渡部 -+
北村 桂香女流初段-------+ | |
+-渡部 -+ |
渡部 愛 女流三段-------+ |
+-石本 -+
宮宗 紫野女流二段-------+ | |
+-本田 -+ | |
本田小百合女流三段-------+ | | |
+-石本 -+ |
中村真梨花女流三段-------+ | |
+-石本 -+ |
石本さくら女流二段-------+ |
+-鈴木 環那女流三段
岩根 忍 女流三段-------+ |
+-岩根 -+ |
和田 はな女流２級-------+ | |
+-山口恵-+ |
山口絵美菜女流１級-------+ | | |
+-山口恵-+ | |
山口恵梨子女流二段-------+ | |
+-鈴木 -+
加藤結李愛女流初段-------+ |
+-鈴木 -+ |
鈴木 環那女流三段-------+ | |
+-鈴木 -+
藤井 奈々女流初段-------+ |
+-藤井 -+
山田 久美女流四段-------+
÷ 丹善人 ÷