�C麗戦再挑戦予選決勝、１回戦再挑戦勝ち上がり者加藤桃子VS６回戦再挑戦山根ことみ戦は
７５手で先手の加藤桃子が勝ち、本戦出場を決めました。

機材の故障で開始時間が３０分遅れた本局は、振り駒で先手となった加藤桃子居飛車の
出だしに、後手山根ことみは向かい飛車と思いきや、２筋守りにに金を上げ、ようやく
８筋の歩を伸ばして居飛車となりました。さらには７七と上がった角狙いに７筋の歩も
伸ばします。

後手が５四歩とさらについてきた場面で、先手から３筋の歩を突いて戦闘開始。
後手からも７筋の歩を突きます。お互いの突かれた歩を取り合って、後手は角を引いて
７筋の歩がさばけたので、８筋の攻めの補強に出ます。先手も３五の歩を狙って銀が
前に出ます。

後手はとられそうな歩を前に出し、その歩を取りに先手は飛車上がり。後手は角が出て
歩を取り、歩成りあるいは角成りを見せます。角道を止める先手に後手は歩成り。
先手は２筋をついて飛車成りを見せます。後手も８筋を守る角をどかせて８筋の歩の
交換。浮き駒の銀狙いに、先手は角を支えに歩を貼って止めます。桂馬上げでさらに
優勢を見せる後手に先手は歩を貼って飛車を止めようというところ、後手は飛車角交換を
主張。これは応じないわけにいかず、先手陣を乱します。

後手は上げた桂馬を狙っての先手の歩貼りに、桂馬が飛べる様に、跳び先を遮る銀を
押し返して桂馬交換を要求。ここは先手がと金を作ってやや有利に進めます。
後手は先手の守りの金を釣り上げていきます。先手はと金が寄って角当たりに。これを
無視して後手は角金交換に。後手居玉の正面にと金があって怖いところ。先手玉も
角を打ち込まれれば逃げにくい状況になるだけに、両者の読みがどこまで優っているのか。

後手山根ことみは、角の打ち込みで先手玉を追い落とし、中段に桂馬を貼って次の手が
詰めろに。しかし先手加藤桃子は攻防の角貼りで後手玉を王手としました。ここで後手は
いきなりの投了。無理攻めで先手玉を寄せることができず、自玉の守りが難しいと
判断したのか。いきなりの終局でした。


【第２期大成建設杯清麗戦予選決勝・本戦】清麗:里見　香奈

全勝本戦進出者：香川　愛生女流四段
各組予選決勝進出者
６回戦再挑戦：山根ことみ女流二段
５回戦再挑戦：伊藤　沙恵女流三段
４回戦再挑戦：上田　初美女流四段
３回戦再挑戦：中井　広恵女流六段
２回戦再挑戦：鈴木　環那女流三段
１回戦再挑戦：加藤　桃子女流三段

加藤　桃子　○　　●　山根ことみ　　７５手

加藤　桃子女流三段---+
（１回戦再挑戦）　　 +-加藤　桃子女流三段
山根ことみ女流二段---+
（６回戦再挑戦）


÷  丹善人  ÷