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タイトル女流王座戦二次予選、山田久美VSステチェンスカ
記事No1606
投稿日: 2021/06/03(Thu) 15:09
投稿者丹善人
リコー杯女流王座戦二次予選、山田久美VSステチェンスカの対局は、89手で先手の
山田久美が勝ち、本戦に駒を進めました。

先手山田久美居飛車に、後手カロリーナ・ステチェンスカ、ゴキゲン中飛車。先手は
超速銀で迎えると、後手も銀が上がります。後手が玉の囲いに入ると、先手は
2枚銀で中央を守ります。先手が桂馬を飛ばしたので、後手は5一角と引きます。
角がいなくなったので、先手が銀交換要求。交換した銀を、桂馬の支えで5三の
飛車頭に打ち込みます。

先手は2筋の歩を突き捨てた後、桂馬交換で得た桂馬を成銀を支えに、後手の2枚の
金当てに打ちます。これは桂銀交換せざるを得ず、先手優勢のまま進められて
いきます。後手は上がった銀をそのまま伸ばしますが、先手が攻めに銀を上げた手が
飛車当たりにもなり、受けに困る後手です。

後手は銀取りに桂馬を貼りますが、先手は飛車が前進、成り込みを果たします。
銀取りに下がった龍に、後手は銀を前進させて当たりを避けますが、先手も
当たりになっている銀を下げ、成銀で桂馬と交換の後、上がった金と玉両当たりの
桂馬打ち。後手は玉が守り駒から完全に離れさせられてしまいました。

先手山田久美は詰めろ金取りの銀打ち。金を取られ、角も当たりとなって
攻めるしかない後手カロリーナ・ステチェンスカは持ち駒すべて使って総攻撃ですが、
先手はしっかり守り切り、攻める手もなくなった後手は一手一手で受ける
だけの状態。持ち駒豊富な先手の前には何もできず、投了に追い込まれました。




【第11期リコー杯女流王座戦二次予選】女流王座:西山 朋佳

本戦シード:(前期女流王座、前期ベスト4)
里見 香奈女流四冠  伊藤 沙恵女流三段
山根ことみ女流三段  加藤 桃子女流三段

本戦出場決定
・上田 初美女流四段  ・  ・塚田恵梨花女流初段
・室谷 由紀女流三段  ・  ・加藤結李愛女流初段
・山田 久美女流四段  ・山口恵梨子女流二段  ・
・加藤 圭 女流二段  ・  ・中村真梨花女流三段



山田 久美 ○  ● ステチェンスカ  89手

山田 久美女流四段---+
           +-山田 久美女流四段
K.ステチェンスカ---+



÷  丹善人  ÷