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タイトル女流王座戦二次予選、中澤沙耶VS中倉宏美
記事No1612
投稿日: 2021/06/08(Tue) 15:23
投稿者丹善人
リコー杯女流王座戦二次予選、中澤沙耶VS中倉宏美の対局は、89手で先手の中澤沙耶が
勝ち、本戦に駒を進めました。

先手中澤沙耶、後手中倉宏美、相居飛車の出だしに、後手が金銀桂を角側に集めたので、
先手は4筋に飛車を移動、腰掛け銀から4筋で向かい合います。先手は玉を6九で囲い、
後手は居玉のまま、金銀を前に進めます。

開戦は先手が4筋の歩を突きだし、桂馬交換で角道が開いたところで、先手から
角交換。後手が飛車当たりに角を打ち込みますが、構わず先手は伸ばした飛車先の銀を
たよりに歩を張り、後手は先に飛車角交換。飛車を王手で先手陣に打ち込みます。

面目立って、ようやく当たりとなっている銀を下げますが、先手は銀を上げて歩成りの
構え。さらに上がっている銀を動けないように、飛車狙いの角打ち。そこで後手は
玉が上がってこれを受けます。

先手は次に先手陣に入り込んでいる飛車当たりに角打ち。いったんは成った飛車ですが、
押さえ込まれて、やむなく飛車角交換に応じます。後手は使えていない飛車を活用する
ために8筋からの攻め。桂馬を貼って飛車の成り込みをはかりますが、先手は交換で
いただいた飛車を今度は相手陣に打ち込み、飛車成りとします。

先手は8筋の飛車は抑え込んで成らせませんが、ならばと後手は中央から歩の連打で
拠点を作り、先手が金上がりで飛車を追い返そうとしますが、気にせず、角打ちから
先手陣形を見出しにかかります。

先手は陣形より飛車を取ることを優先。ならば、後手は中央から歩の成り込み。
一気に先手の守り駒が消えましたが、後手に持ち駒がなく、攻めが続きません。
その間に先手は成り込んだ龍を使って一気に後手玉に詰めろをかけました。

2枚飛車がここで生きてきます。先手中澤沙耶は挟撃で飛車を貼り付け、正面から
銀が成り込んで寄せは完璧。後手中倉宏美に受ける手があるのかどうか。
先手は大駒を次から次と切っていきますが、後手にはその大駒しか受ける駒がなく、
一気に追い落とされてしまいました。


【第11期リコー杯女流王座戦二次予選】女流王座:西山 朋佳

本戦シード:(前期女流王座、前期ベスト4)
里見 香奈女流四冠  伊藤 沙恵女流三段
山根ことみ女流三段  加藤 桃子女流三段

本戦出場決定
・上田 初美女流四段  ・  ・塚田恵梨花女流初段
・室谷 由紀女流三段  ・渡部 愛 女流三段  ・加藤結李愛女流初段
・山田 久美女流四段  ・山口恵梨子女流二段  ・
・加藤 圭 女流二段  ・中澤 沙耶女流初段  ・中村真梨花女流三段


中澤 沙耶 ○  ● 中倉 宏美  89手

中澤 沙耶女流初段---+
           +-中澤 沙耶女流初段
中倉 宏美女流二段---+


÷  丹善人  ÷