リコー杯女流王座戦本戦1回戦、加藤桃子VS加藤圭の対局は、83手で先手の加藤桃子
が勝ち、2回戦に駒を進めました。
先手加藤桃子、居飛車の出だしに、後手加藤圭はゴキゲン中飛車。先手はこれを超速銀で
迎えます。後手も銀を上げて向かい合い、互いに玉を移動、互いにもう1枚の銀を上げた
ところで、先手が2筋の歩を突き、左銀で5五の歩を食って銀交換。角頭に歩を貼って
角を下がらせて、優位に進めます。
後手はとりあえず目障りな先手銀を引かせて、中央から銀が上がります。
後手は空いている3筋でと金作り。先手は飛車を上げて当たりを避け、成ったと金を桂馬で
取ると、桂馬狙いに歩を打つために、邪魔な飛車を銀で追い払います。先手もただでは
桂馬は取らせないと、角を回して銀取りから桂馬の逃げ道を作ります。後手も角を回して
守りながら、結局は桂馬交換から銀取りに成功。後手はと金を作ったのでよしとします。
後手は飛車を3筋に回して攻め込む態勢。しかし先手は銀打ちで飛車を攻めようとし、
後手は角切りで手得をしようとしますが、先手は角にはかまわず飛車取りに。ならばと
後手は角成りに。しかし先手が圧倒的に駒得に。飛車の打ち込みで王手をかけて後手玉を
追い詰めます。
後手も成り込んだ馬を頼りに先手玉に迫ろうとしますが、まもりに打った先手の駒が、
同時に後手玉の逃げ道封鎖にも用いられます。先手加藤桃子は落ち着いて、自玉への
詰めろを解除してから、後手玉に襲いかかります。後手玉単騎で逃げ回りますが、
逃げ道はほとんどありません。それでも詰めろをはずして逃げようとする後手加藤圭
でしたが、さすがに無理があり、とうとう追い詰められました。
【第11期リコー杯女流王座戦本戦】女流王座:西山 朋佳
加藤 桃子 ○ ● 加藤 圭 83手
伊藤 沙恵女流三段-------+
+- -+
加藤結李愛女流初段-------+ |
+- -+
中村真梨花女流三段-------+ | |
+- -+ |
脇田菜々子女流初段-------+ |
+- -+
塚田恵梨花女流初段-------+ | |
+- -+ | |
山口恵梨子女流二段-------+ | | |
+- -+ |
小佐季子女流初段-------+ | |
+- -+ |
山根ことみ女流三段-------+ |
+-
加藤 桃子女流三段-------+ |
+-加藤桃-+ |
加藤 圭 女流二段-------+ | |
+- -+ |
山田 久美女流四段-------+ | | |
+- -+ | |
中澤 沙耶女流初段-------+ | |
+- -+
室谷 由紀女流三段-------+ |
+- -+ |
上田 初美女流四段-------+ | |
+- -+
渡部 愛 女流三段-------+ |
+- -+
里見 香奈女流四冠-------+
÷ 丹善人 ÷