リコー杯女流王座戦本戦1回戦、伊藤沙恵VS加藤結李愛の対局は、95手で先手の
伊藤沙恵が勝ち、2回戦に駒を進めました。
先手伊藤沙恵、後手加藤結李愛、相居飛車の出だしに両者矢倉模様に玉を移動させ、
先手が角を7七から5九に移動させたところで、後手が8筋の歩を突き、後手が
角で取って角がにらみ合うところですが、先手は桂馬を上げて交換拒否。その後、
先手は6筋の歩を伸ばして交換。先手は銀を6筋に上げ、後手は桂馬を上げて牽制
します。
先手は角を3七に移動。後手はその角を狙って、3筋歩の突き捨てから角頭に歩を貼ります。
先手はひらりと角を2六に移動。飛車が動けるように飛車を3筋に移動させ、目障りな
打ち込まれた歩を消去します。後手は玉側の金銀3枚を3段目に上げました。これに先手の
銀が向かっていきます。
後手は中央の銀上げで、出てきた後手の銀を追い払い、飛車を中央に回して、ここから
攻めようと態勢を作ります。先手は後手の銀を釣り上げて銀交換。そして、無防備となった
8筋に歩を垂らします。この歩をタダ取りされぬように銀を打ち込み、後手陣を乱します。
対する後手は先手の飛車を奪い取る作戦に。先手は桂馬を貼って交換請求に出ますが、
拒否すればその桂馬が後々後手陣を脅かす元になると考えた後手は交換に応じます。
タダで飛車を取られるのは我慢できない先手は、金銀交換で後手の守り陣を角1枚だけにして
追い詰めます。先に後手玉に詰めろを掛けられる前に、後手加藤結李愛は、先手に余裕を
与えないように攻め込んでいきます。自玉に詰みが無いと読んだ先手伊藤沙恵は、後手玉に
詰めろをかけます。何とか詰み手順がないかと考える後手でしたが、ついに見つけることが
できず、無念の投了となりました。
【第11期リコー杯女流王座戦本戦】女流王座:西山 朋佳
伊藤 沙恵 ○ ● 加藤結李愛 95手
伊藤 沙恵女流三段-------+
+-伊藤 -+
加藤結李愛女流初段-------+ |
+- -+
中村真梨花女流三段-------+ | |
+-脇田 -+ |
脇田菜々子女流初段-------+ |
+- -+
塚田恵梨花女流初段-------+ | |
+-山口恵-+ | |
山口恵梨子女流二段-------+ | | |
+- -+ |
小佐季子女流初段-------+ | |
+- -+ |
山根ことみ女流三段-------+ |
+-
加藤 桃子女流三段-------+ |
+-加藤桃-+ |
加藤 圭 女流二段-------+ | |
+- -+ |
山田 久美女流四段-------+ | | |
+- -+ | |
中澤 沙耶女流初段-------+ | |
+- -+
室谷 由紀女流三段-------+ |
+- -+ |
上田 初美女流四段-------+ | |
+- -+
渡部 愛 女流三段-------+ |
+- -+
里見 香奈女流四冠-------+
÷ 丹善人 ÷