リコー杯女流王座戦本戦1回戦、山根ことみVS小高佐季子の対局は、89手で先手の
山根ことみが勝ち、2回戦に駒を進めました。
先手山根ことみ、飛車先保留で金銀を上げ、体制を築き、後手小佐季子は4間飛車に
先手は態勢を決めてから飛車先を突きます。
互いに銀が上がり、先手は後手の銀を誘い込んでから桂馬を跳ね。角を上げさせます。
後手は銀交換から角交換と進め、玉を誘って角貼り。これを銀で受けますが、動けない銀を
見て、飛車が走ります。
後手小佐季子は思い切りよく飛車切りから角で銀取りの王手。角で受ける先手山根ことみ
ですが、後手はここでも角交換。前に出ている先手飛車を追い返して、角金両当たりの
角を打ちます。これを先手は放置。飛車の打ち込み場所を求めて後手守り陣を乱しに
かかります。
後手は守りより攻めを優先。タダとなっている飛車を取りますが先手も金取りで後手玉に
プレッシャーをかけます。後手も先手玉への攻めの駒を貼りますが、読み切ったのか、
先手はこれを放置。後手玉を追い詰めます。後手はここで、最後のお願いでの馬引での
王手。ここは銀合いが普通の所、切られて危ない筋があったのか、先手は歩で合駒。
ならばと飛車の打ち込みで先手玉に詰めろを掛けます。
先手はとりあえず後手玉を隅に追い詰めた後、守りに駒を投入します。対する後手も
詰めろをかけます。後手玉を詰ます以外に手がなくなった先手の最後の攻撃が開始
されます。
しかし、77手目に守りに打ったと思われた詰めろ逃れの銀打ちが、実は後手玉を
追い詰める詰めろ逃れの詰めろだったことが判明。後手玉は気がつけば逃げ道封鎖
されており、詰め将棋巧者の山根ことみの面目躍如たる所、後手玉をあっという間に
追い詰めてしまいました。
【第11期リコー杯女流王座戦本戦】女流王座:西山 朋佳
山根ことみ ○ ● 小高佐季子 89手
伊藤 沙恵女流三段-------+
+-伊藤 -+
加藤結李愛女流初段-------+ |
+- -+
中村真梨花女流三段-------+ | |
+-脇田 -+ |
脇田菜々子女流初段-------+ |
+- -+
塚田恵梨花女流初段-------+ | |
+-山口恵-+ | |
山口恵梨子女流二段-------+ | | |
+- -+ |
小佐季子女流初段-------+ | |
+-山根 -+ |
山根ことみ女流三段-------+ |
+-
加藤 桃子女流三段-------+ |
+-加藤桃-+ |
加藤 圭 女流二段-------+ | |
+- -+ |
山田 久美女流四段-------+ | | |
+-山田久-+ | |
中澤 沙耶女流初段-------+ | |
+- -+
室谷 由紀女流三段-------+ |
+- -+ |
上田 初美女流四段-------+ | |
+- -+
渡部 愛 女流三段-------+ |
+- -+
里見 香奈女流四冠-------+
÷ 丹善人 ÷