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タイトル女流王座戦二次予選 カロリーナ・ステチェンスカVS和田あき
記事No171
投稿日: 2017/06/16(Fri) 17:03
投稿者丹善人
リコー杯女流王座戦二次予選、カロリーナ・ステチャンスカVS和田あきの対局は
149手で先手のカロリーナ・ステチャンスカが勝ち、本戦に駒を進めました。

先手カロリーナ・ステチェンスカ、初手5六歩の中飛車宣言。対する後手和田あきは
飛車先を延ばして居飛車宣言。先手のゴキゲン中飛車に後手は超速銀を選択
しました。
両者とも美濃を選択。先手は5筋の歩の交換で飛車を下段に落とします。
ここで、後手は1筋の歩を上げて角が出る順も押さえた上でようやく角道を
開けました。

後手は8筋の歩を突いて8筋突破を狙いますが、用意していた手なのか、先手は
銀を上げて銀交換から角が出て、飛車当てと共に9一香を狙います。
ここで後手は手に乗って飛車が突撃。先手の飛車が下段にあるので、桂馬は
守れていますが、後手は飛車頭に嫌みな歩打ち。飛車先が止まったことで後手は
飛車を横に動かして先手陣をかき乱していきます。

先手は角成りで香車を取りますが、後手はあくまで飛車を攻めます。
歩を貼って飛車回りの金をはがしていきますが、飛車に成られては具合が
悪いと、銀打ちで後手の飛車を追い払おうとしますが、後手はここで角捨てで
飛車を成り込ませます。

必死で守りを固めようとする先手に対し、後手は竜を取られまいとする結果、
端に追いやられることに。どうにも後手は攻め手を見いだせずに、いたずらに
駒を多用するばかり。その間、2枚の角を生かしながら、飛車成りまで決めた
先手がいつのまにか駒得で優勢になってきました。

後手は奪い取った角を打ち込みましたが、これも押さえられて身動き取れません。
龍を引いて使おうとしましたが、これも止められてしまって手も足も出ません。
先手は竜と馬が効果的に利いていて、隙あらばいつでも後手玉に近づこうと
狙っています。利きを止めるのが精一杯の後手に対し、先手は余裕で
角を奪いに玉自らが動きました。

ここでじっとしていられない後手和田あきは竜角両当たりの手に。ちょっと油断が
あったのか、先手カロリーナ・ステチェンスカは竜を生かして角銀交換に応じて、
なおかつ桂馬が飛んだことで玉の逃げ道封鎖に利用します。
ここはチャンスと攻めようとする後手でしたが、先手の攻撃は王手竜取りに
出る道に後手玉を誘導します。

後手の攻めの要の竜を見事に消し去った先手でしたが、自玉はなお危険な状態。
持ち駒に差が付いてしまった後手ですが、あきらめずに一発逆転の手を目指します。
しかしすべては焼け石に水。一手の隙ができたところで、持ち駒豊富で
読み切った先手が一気に後手玉を寄せきりました。 


【第7期リコー杯女流王座戦二次予選】女流王座:里見 香奈女流五冠

本戦シード:(前女流王座、タイトル保持者、前期ベスト4)
加藤桃子奨励会初段  香川 愛生女流三段
西山朋佳奨励会三段  伊藤 沙恵女流二段

本戦出場決定
・中村真梨花女流三段  ・室谷 由紀女流二段  ・カロリーナ女流1級

カロリーナ ○  ● 和田 あき  149手

カロリーナ女流1級---+
           +-カロリーナ女流1級
和田 あき女流初段---+


÷  丹善人  ÷