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タイトル女流王座戦二次予選 清水市代VS北尾まどか、上田初美VS渡部愛
記事No178
投稿日: 2017/06/22(Thu) 17:13
投稿者丹善人
リコー杯女流王座戦二次予選が2局行われました。

清水市代VS北尾まどか戦は、111手で先手の清水市代が勝ち本戦に駒を進めました。

先手清水市代居飛車に後手北尾まどかは一手損角替わりで迎えます。
その後お互いの銀が相対する中、歩の突き合いは収め合って7筋の歩が
切れた状態でおさまり、後手は飛車を7筋に回しますが、先手も角が7三を
睨んで飛車を牽制します。

後手はいったん玉を3一に置きましたが、先手の角が当たったために2二に
おさめますが、先手は2筋の飛車先の歩を突いて玉頭を攻めていきます。
続けて角も下げて2筋からの攻めの態勢に移りますが、後手も角の打ち込みで
飛車をそっぽにそらし、角成りで玉を狙います。
先手玉が相手の馬そばにいたことで、先手は急遽玉を8八まで移動させます。玉に迫ろうという後手ですが、と金・馬が放れたことで先手飛車が自由に
なり、再び攻めに参加できるようになりました。

後手北尾まどかはじわじわと2枚の攻め駒を玉に近づけ、先手の守り駒を
そらしにかかります。
とうとう追い詰められた玉は上部脱出へと目指しますが、後手にも持ち駒がなく、
寄せきることも難しい状況です。しかし先手も持ち駒が歩のみでは開き王手に
合駒がなく、厳しい状況は同じです。
先手清水市代はひたすら玉の逃亡を心がけします。
後手は落ちている駒を拾い集めて攻め駒として活用していきます。

しかし後手玉頭が危険な状況であることは事実であり、有効な攻め手が
なち判断した後手は守りに出ます。
戦況は逆転、今度は先手が攻める番に。先手玉の守りに回った角が
同時に後手玉への攻撃の要に。駒を足して飛車を奪い取り、なおも攻めが
継続。
結局は優勢を築きながらも寄せきることが出来なかった後手が弱気に出て
守りに転じたことが徒となり、逆転で先手が後手玉を寄せきりました。


上田初美VS渡部愛戦は、159手で先手の上田初美が勝ち本戦に駒を進めました。

先手上田初美、ゴキゲン中飛車から得意の穴熊に組みます。対する後手
渡部愛、居飛車から菊水矢倉に。先手は飛車を4段目に上げて7筋に
振ります。先手からの7筋の歩の交換に後手は飛車を7筋に回して向かい合います。

後手は銀を上げて先手の飛車角を追い回し、銀角交換から飛車交換に
持ち込みます。両者とも飛車を相手陣に打ち込み、後手は戻した竜で
守りを固め、先手は金銀4枚で穴熊を固めます。
後手は角打ちでにらみを利かせてからの端攻め。駒得で奪った桂馬を
合わせて攻めの体制を築きます。

先手は穴熊だけに守り駒を増やすしか手がありませんが、後手は狙われる
角を移動させながら端攻撃。先手は後手の金取りの香車を桂馬で取り、
これが後手角に当たります。角を移動させると、さらに飛んだ桂馬がもう1枚の
角に当たって好調に進めますが、先手玉側は危うい状況に。
ここで後手は2枚の角を見捨てて先手の攻撃の要の竜筋を止めにかかります。この手が先手玉への詰めろ竜取りになっているのか。そうでなければ
大変危険な手でもあり、先手は楽して大駒2枚を手に入れることに。

悩みに悩んだ先手上田初美は詰めろ逃れに角取りを優先しますが、
詰みが果たしてあるのか、後手渡部愛は玉への嫌みを付けてから竜を
奪い取ります。
先手も端に駒を集め、また挟撃態勢を作ろうとしますが、後手は休みなく
攻めの姿勢を継続。玉の逃げ道を封鎖しながらの攻めに、先手は駒を
足して守り切ろうとします。後手は持ち駒を有効に使っての攻撃。
しかしなんとか上部脱出に成功した先手に対し、後手が攻めを誤ります。
寄せ手順を間違えて自玉が詰めろ状態に。あせった後手は受けも誤り
頓死に。
先手上田初美は九死一生を得る逆転勝ちに成功しました。


【第7期リコー杯女流王座戦二次予選】女流王座:里見 香奈女流五冠

本戦シード:(前女流王座、タイトル保持者、前期ベスト4)
加藤桃子奨励会初段  香川 愛生女流三段
西山朋佳奨励会三段  伊藤 沙恵女流二段

本戦出場決定
・中村真梨花女流三段  ・室谷 由紀女流二段  ・カロリーナ女流1級
・鈴木 環那女流二段  ・室田 伊緒女流二段  ・山口恵梨子女流二段
・上田 初美女流三段  ・清水 市代女流六段  ・


上田 初美 ○  ● 渡部 愛  159手

渡部 愛 女流初段---+
           +-上田 初美女流三段
上田 初美女流三段---+

清水 市代 ○  ● 北尾まどか  111手

清水 市代女流六段---+
           +-清水 市代女流六段
北尾まどか女流二段---+


÷  丹善人  ÷