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タイトルマイナビ五番勝負第3局
記事No434
投稿日: 2018/05/16(Wed) 18:03
投稿者丹善人
1勝1敗で迎えたマイナビ女子オープン五番勝負第3局は、119手で先手の
挑戦者西山朋佳が勝ち、タイトル奪取に王手をかけました。

先手西山朋佳三間飛車に後手加藤桃子は8筋を突きだし、先手の角を7七に釣り上げ、
その後両者とも囲いに入りました。先後手共に歩を上げて睨み合い、お互いに銀冠に
組みます。ここで先手は9筋の香車を上げて雀刺しに出ます。後手は端を守る為に
8四飛と出ますが、そこで先手は4筋から仕掛けます。これに応じると角交換からの
打ち込みが予想されるので、後手は8筋・7筋をついて攻め合いに出ます。

ここは応じてばかりでは進まないので、お互い我が道を行くこととしました。
先手は4筋の歩の交換から鵜を打って後手玉のこびんを開け、後手は7筋の歩を突き、
先手は角を下げて後手玉頭に狙いを付けます。
後手は7筋の歩の交換の後、4筋をついて守りの銀を翻弄し、がら空きとなった
7筋に飛車を回して攻め込む構え。先手は守りに歩を打ってじっと我慢します。

後手は銀が前進。先手は角を回して5筋の歩を消去に。お互いが我が道を行く方針を
決めました。
先手は2筋の歩の交換から桂馬が飛びだし、後手は銀で受けます。玉のこびんは
開いたまま。ここで先手は飛車を4筋に回し、4六に置いている角を動かして
ここから攻めを開始していこうと狙います。

先を読んだ後手は先手を取って玉のこびんを歩で封鎖。かまわず角を飛び出させる
先手。後手は歩を貼って角を止めようとしますが、この手順に自信があるのか、
先手は角を犠牲にして4筋攻撃を進めます。後手は8八に歩を貼って桂馬取りからの
と金作りを目指しますが、先手玉から遠く攻めが決まっても優勢には進めない状況。
逆に後手玉は守りが薄く、先手が飛車先を飛来立てが先手玉の守りを固めることにも
つながって先手優勢となってきました。

先手はさらに後手の金を釣り上げ、玉も釣り上げて銀河前進しての攻撃態勢。
後手からの攻防に利く角の打ち込みですが、十分な攻めとはならず、4筋に
駒を足して攻める先手に、後手も先手玉頭を脅かしますが、攻めの継続は
はかれません。

ようやく飛車を4筋に回して攻撃を受けようとする後手加藤桃子ですが、
あっさりと金で追い払われ、しかも飛車の横利きを歩で止められて飛車が
使えません。やむなく成り込んだ馬で奪った桂馬を貼って攻防に利かせようと
しますが、これはほとんど形作り。勝ちを読み切った先手西山朋佳の手は進み、
最後は挟撃態勢からの王手飛車取りの角成りが決まり、受けても一手一手と
なっての投了となりました。


【第11期マイナビ女子オープン五番勝負】

西山 朋佳 ○  ● 加藤 桃子

+------+------------------+--------+--------+--------+--------+--------+
|   |  氏  名   | 第1局 | 第2局 | 第3局 | 第4局 | 第5局 |
+------+------------------+--------+--------+--------+--------+--------+
|女王 |加藤桃子奨励会初段|  ○  | 先● |  ●  |  先  |     |
+------+------------------+--------+--------+--------+--------+--------+
|挑戦者|西山朋佳奨励会三段| 先● |  ○  | 先○  |     |     |
+------+------------------+--------+--------+--------+--------+--------+
|   |         |112手| 98手|119手|   手|
+------+------------------+--------+--------+--------+--------+--------+

第1局 4月10日(火) 神奈川県秦野市「元湯 陣屋」
第2局 4月25日(水) 山梨県甲府市「常磐ホテル」
第3局 5月16日(火) 福島県郡山市「華の湯」
第4局 5月24日(水) 東京都渋谷区「東京・将棋会館」
第5局 6月 5日(火) 東京都渋谷区「東京・将棋会館」


÷  丹善人  ÷