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タイトル女流王座戦二次予選 磯谷祐維VS上田初美
記事No458
投稿日: 2018/06/12(Tue) 16:25
投稿者丹善人
女流王座戦二次予選、磯谷祐維VS上田初美の対局は、136手で後手の
上田初美が勝ち、本戦に駒を進めました。

前期はアマで二次予選まで勝ち進んだ磯谷祐維は、今期は奨励会員として
一次予選から参加、二次予選に勝ち進んではいますが、昨夏入会した
奨励会では7級に降級して後がない状況に追い込まれています。

先手磯谷祐維居飛車に対し、後手上田初美は向かい飛車の対抗形。
両者美濃囲いの中、先手は角を5七に上げ、後手はその角を目標に銀を
上げていきます。
先手は銀に備えて飛車が6段目に上がり、桂馬を上げて銀を追い返します。
さらに飛車を3六に回して4筋からの攻めを見せます。

ここで後手は角を上げて飛車角が飛車を狙う構えに。先手は先手玉の
こびんを守る為に歩を上げますが、これで先手飛車の動きが弱くなり、
後手は2筋の歩を伸ばすことで飛車捕獲の構え。やむなく先手は桂馬で
歩を取って動きを楽にしますが、この桂馬は歩を打たれて取られる運命に。

桂馬が取られる間に先手は銀を上げて飛車の動きを楽にします。
先手は銀を上げますが、隙間をついて飛車頭に歩を打たれたので、今度は
飛車を4筋に回します。さらに銀が動き回って飛車の横移動を楽にした後
角が7五に上がります。後手が飛車を浮かした隙を狙って、先手は2二に
桂打ちからと金を作ります。

先手が飛車をさらに6筋まで回したのに対し、後手は3筋の歩を伸ばして
一直線に飛車成りを狙います。
先手がと金を下げて飛車銀を狙いに行くと、後手はこれを放置してと金が
金取りに移動します。これで飛車成りができるようになります。

先手は金取りを放置して銀取りに。後手は飛車成りからさらに金をも
奪います。駒割的には金銀交換になっていますが、飛車が成り込み、さらには
玉の守りが固い後手が有利に思えます。
さらに後手は角交換を迫りますが、先手はこれを拒否。歩を打って遮断すると
共に攻めにも生かします。

先手はと金を捨てて後手の守り金をはがし、桂馬を貼って角に紐を付けます。
後手はここで邪魔な歩を取り、先手の銀が上がったところで角が跳ねます。
先手からの攻めは間に合わないとみて一手勝ちを読んでいます。
敵の打ちたいところに打ての格言通りに先手は守りに歩を打ちます。
後手は確実に寄せるために、攻防に利いている先手の角を追い払いに行きながら
斜め駒の入手をはかります。

角が動いては勝ち目がなくなると見た先手は、角はあきらめ、桂馬を上げて
攻め駒を残すと共に飛車の守り筋を利かせます。そこは読みの内の後手は
すぐに角取り。これで斜め駒が手に入ったので、後は飛車の利きをそらす
のみ。飛車桂両当たりの金上がりで完全に先手からの攻めをきらせに来ました。
やむを得ず先手は飛車切り。取った金を守りに打ち付け、最後のお願いに桂成りに
出ます。後手はこの成桂と攻守に利いている銀取りの十字飛車を打ちます。
先手には大駒がないため、攻めのための持ち駒を使うより方法はありません。

攻めが続かないとみた後手上田初美は攻撃の手に。何とか攻めの糸口を
見いだしたい先手磯谷祐維は攻めながら手を考えます。飛車取り詰めろに出た
先手ですが、飛車を取られても寄せはないと見て守りを固める後手。飛車を
取った先手の銀を取りながら前に出た桂馬が攻めにも生かせることに。

後手は香車を貼って桂馬と二段構えの攻撃の筋。先手は先を読んでの攻防の
金打ち。しかしかいくぐるような後手の攻撃が開始され、先手の攻防の金が
取り払われて先手玉に必至がかかります。先手は残りの駒で後手玉に王手を
かけていきますが、手の届かない所に逃げ込まれてゲームセット。後手の
読み通りに一手勝ちが決まりました。


【第8期リコー杯女流王座戦二次予選】女流王座:里見 香奈女流五冠

本戦シード:(前期ベスト4)
加藤桃子奨励会初段  香川 愛生女流三段
西山朋佳奨励会三段  室田 伊緒女流二段

本戦出場決定
・  ・上田 初美女流四段  ・村田 智穂女流二段
・  ・  ・
・  ・藤井 奈々女流2級  ・竹俣 紅 女流初段
・  ・  ・

磯谷 佑維 ●  ○ 上田 初美  136手

上田 初美女流四段---+
           +-上田 初美女流四段
磯谷祐維奨励会7級---+


÷  丹善人  ÷