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タイトル女流王座戦二次予選 中井広恵VS伊藤沙恵
記事No466
投稿日: 2018/06/19(Tue) 16:37
投稿者丹善人
女流王座戦二次予選、中井広恵VS伊藤沙恵の対局は、124手で後手の伊藤沙恵
が勝ち、本戦に進出しました。

先手中井広恵、後手伊藤沙恵、相居飛車の出だしに、先手は棒銀に出て、
後手は6四に銀が出ます。後手が先手角頭を狙って突きだした歩を取った
先手はそのまま歩を延ばして牽制、さらに先手角頭を突いた歩を後手が
銀で取ったところで先手から角交換。飛車先を開けて隙あらば成り込む
姿勢を見せます。
先手は玉を7九に落として金二枚でしっかり守っているのに対し、後手は
居玉で金1枚が横にいるのみ。守りに若干の差が出ています。

後手が桂馬を飛ばして桂銀交換。先手は取るために上がった桂馬を
そのまま跳ねて、3七に上がっている金を狙います。金が下がったところで、
惜しげもなく3三に角の打ち込みで王手。ここは金で取るしかなく、桂馬が
成り込み飛車成りにつなげます。2二には飛車の横利きがあり、さらには
角打ちで守ろうという後手。さらに銀張りで飛車を追い返そうとしますが、
先手は金打ちの王手で玉を動かして、飛車の横利きが消えます。

一方的にやられてばかりではと、後手も8筋の歩の交換と出ますが、上がった
飛車はさっさと追い返されます。対して先手は6六に桂馬を貼って攻め駒を
増やし、挟撃態勢を作りながら金成桂竜がじわじわと後手玉に迫ってきます。
ひたすら逃げる後手ですが、先手は後手が残していった駒を拾い集めて
寄っていき、迫れば迫るほど持ち駒が増えていく算段。

守りの飛車が利いている内はまだまだこらえきれる後手ですが、先手は歩の
叩きで飛車をおびき出し、桂馬張りで飛車を追い詰め、玉の逃げ道を閉じる
ことに成功。とうとう後手玉を追い詰めました。

しかしここに落とし穴が待っていました。
粘る後手の守りの前、先手は持ち駒を使い果たして確実な寄せが見つかり
ません。しかも攻め駒の竜が狙われ、竜を放置して寄ればいいのですが
自身がなくなった先手中井広恵はいったん攻めを中段、竜を安全地帯に
逃します。命拾いした後手伊藤沙恵は攻めを敢行。あっという間に先手玉を
詰めろまで追い詰めます。なんとか後手玉を寄せたい先手は最後の攻めを敢行。
しかし後手玉は寄らず、受けのなくなった先手はやむなしの投了。後手が
逆転で勝利をつかみました。


【第8期リコー杯女流王座戦二次予選】女流王座:里見 香奈女流四冠

本戦シード:(前期ベスト4)
加藤桃子奨励会初段  香川 愛生女流三段
西山朋佳奨励会三段  室田 伊緒女流二段

本戦出場決定
・清水 市代女流六段  ・上田 初美女流四段  ・村田 智穂女流二段
・鈴木 環那女流二段  ・山口恵梨子女流二段  ・岩根 忍 女流三段
・伊藤 沙恵女流二段  ・藤井 奈々女流2級  ・竹俣 紅 女流初段
・山田 久美女流四段  ・和田 あき女流初段  ・本田小百合女流三段

中井 広恵 ●  ○ 伊藤 沙恵  124手

伊藤 沙恵女流二段---+
           +-伊藤 沙恵女流二段
中井 広恵女流六段---+

÷  丹善人  ÷