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タイトル女流王座戦本戦準決勝 加藤桃子VS伊藤沙恵
記事No515
投稿日: 2018/08/29(Wed) 16:51
投稿者丹善人
里見香奈女流王座への挑戦者を決めるリコー杯女流王座戦本戦準決勝、加藤桃子VS伊藤沙恵の
対局は、114手で後手の伊藤沙恵が勝ち、挑戦者決定戦に進出しました。
決定戦は、清水市代と伊藤沙恵の間で行われます。
加藤桃子の女流王座戦タイトル戦連続出場記録はここで途絶えました。

先手居飛車等の加藤桃子が居飛車の出だしに、オールラウンダー後手の伊藤沙恵も
居飛車の相居飛車の出だしとなりました。
先手は飛車先の歩を上げ、角を下げて2四を狙います。対する後手は銀2枚と桂馬を
上げて中央を狙います。

先に動いたのは後手。1筋の歩を突っかけ、歩の交換から、先手が2四の歩を突いた
ので格が上がりますが、先手が後手の香車を奪い、その香車を角頭に打ちますが、
後手は角は捨てて、香車取りから歩成りで先手の飛車を狙います。
角を奪った先手ですが、後手は地下鉄飛車で1一に飛車を回しての成り込み。
先手は角を打ち込んで4三にと金を作っての中央への攻めを見せます。
後手は飛車取りの香車打ち。先手はと金で金を奪っての攻めの継続と、両者忙しい
争いとなりました。

先手は飛車を取らせる間に後手陣系を崩して2枚角で一気に攻める作戦に出ます。
受けきれると読んだ後手は飛車取りから飛車の打ち込みで先手に合駒を使わせて
攻めを緩和させようという狙いか。後手としては離れ駒となっている銀が気になる
点だったが、後手は玉自身が銀に寄ることで先手の攻めを防ぎます。こうなると
持ち駒の少ない先手は攻めの順を作るのが難しいので、守りの手薄な7三の桂馬を
狙って歩を伸ばします。

駒不足の先手加藤桃子は自駒をぶつけて交換から駒の補充を図ります。対する後手
伊藤沙恵は先手の角を奪い、先手が桂打ちから攻める手を考えて、攻防の角打ちと
出ます。攻め手の機会を失った先手はせっかく得た駒を自陣に埋める苦しい守りに。
はっきりと後手勝勢の様子が見えてきました。これまで第1期から連続して
タイトル戦に出場してきた加藤桃子でしたが、ここで連続出場記録は途絶えてしまった
のかもしれません。

首を差し出した格好の先手。後手は横から大駒3枚、正面から歩を伸ばし、桂馬打ち、
銀打ちで囲いを崩していき、先手玉は絶体絶命。形作りも出来ないまま、先手玉は
寄せられてしまいました。


【第8期リコー杯女流王座戦本戦】女流王座:里見 香奈女流四冠

加藤 桃子 ●  ○ 伊藤 沙恵   114手

香川 愛生女流三段-------+
             +-山口恵-+
山口恵梨子女流二段-------+     |
                  +-清水 -+
藤井 奈々女流2級-------+     |    |
             +-清水 -+    |
清水 市代女流六段-------+         |
                      +-清水 -+
上田 初美女流四段-------+         |    |
             +-岩根 -+     |    |
岩根 忍 女流三段-------+     |     |    |
                  +-岩根 -+    |
和田 あき女流初段-------+     |         |
             +-室田 -+         |
室田 伊緒女流二段-------+              |
                            +-
西山朋佳奨励会三段-------+              |
             +-西山 -+         |
鈴木 環那女流二段-------+     |         |
                  +-伊藤 -+    |
伊藤 沙恵女流二段-------+     |    |    |
             +-伊藤 -+    |    |
本田小百合女流三段-------+         |    |
                      +-伊藤 -+
村田 智穂女流二段-------+         |
             +-山田久-+     |
山田 久美女流四段-------+     |     |
                  +-加藤 -+
竹俣 紅 女流初段-------+     |
             +-加藤 -+
加藤桃子奨励会初段-------+


÷  丹善人  ÷