マイナビ女子オープン本戦準々決勝第4局、甲斐智美VS香川愛生の対局は、
85手で先手の甲斐智美が勝ちベスト4に名を連ねました。
準決勝は、西山朋佳VS上田初美、甲斐智美VS里見香奈の組み合わせで
行われます。
先手甲斐智美、後手香川愛生、相居飛車の出だしに、先手が先に2筋を突き
だしたので、後手は角を上がって備えます。その後お互い駒組みが始まり、
先手は美濃、後手は3一に潜りますが、こちらは壁銀が気になるところ。
先手が右銀を中央に繰り出し、右四間に飛車を振るので、後手も右銀を上げて
迎えます。
先手は飛車先4筋からの攻め。3筋角頭の歩を上げさせてから銀が進出。
角頭に歩を打つと、後手は1五に角を移動。先手の飛車に当たっていますが、
かまわずに先手は銀を推し進めます。
後手は飛車を取っている場合ではないとしっかりと相手をします。
その間に飛車を逃がした先手に対し後手はその飛車を目標に。
銀を繰り出して8筋の飛車先を攻めようとしますが、先手は動きが狭まれている
飛車をと後手の角を交換。後手玉狙いに打ち込みます。
この角を取ると玉頭にと金を作られて。とたんに後手陣が危うくなるので、
これは取れません。後手は放置して8筋攻撃に。どちらが早いのか。
後手が8筋に飛車成りする間、先手は角を引いて馬を作り、4筋にと金を
作って攻めを継続させます。
しかし守り駒である飛車が動かしたのは後手香川愛生の失着。
後手玉の守りは金銀2枚あるとはいえど、銀が前に出ているため、守りには
有効にならず、先手甲斐智美はすかさずと金で金を奪い取った後、弱体化
してしまった後手陣に桂馬打ち。この桂馬には遠くから角も利かせている状況。
さらにはまだ攻め駒に馬が残されているのはで、完全に守り駒がなくなって
しまう後手は守り切るのは至難の業。ここで投了もやむなしとなりました。
【第10期マイナビ女子オープン本戦】女王:加藤桃子奨励会1級
甲斐 智美 ○ ● 香川 愛生
西山朋佳奨励会三段---------+
+-西山 -+
伊藤 沙恵女流二段---------+ |
+-西山 -+
中倉 宏美女流二段---------+ | |
+-中倉 -+ |
頼本 奈菜 ア マ---------+ |
+- -+
北村 桂香女流初段---------+ | |
+-上田 -+ | |
上田 初美女流三段---------+ | | |
+-上田 -+ |
貞升 南 女流初段---------+ | |
+-貞升 -+ |
清水 市代女流六段---------+ |
+-
香川 愛生女流三段---------+ |
+-香川 -+ |
山口絵美菜女流1級---------+ | |
+-甲斐 -+ |
甲斐 智美女流五段---------+ | | |
+-甲斐 -+ | |
渡部 愛 女流初段---------+ | |
+- -+
里見 香奈女流五冠---------+ |
+-里見香-+ |
中村真梨花女流三段---------+ | |
+-里見香-+
和田 あき女流初段---------+ |
+-室谷 -+
室谷 由紀女流二段---------+
÷ 丹善人 ÷