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タイトル女流名人戦五番勝負第3局
記事No56
投稿日: 2017/01/29(Sun) 15:11
投稿者丹善人
挑戦者上田初美が2連勝で迎えた、岡田美術館杯女流名人戦第3局は、
84手で後手の里見香奈が1勝を返し、通算成績1勝2敗で第4局に
もつれこみました。

先手タイトル奪取に王手をかけた上田初美、居飛車の出だしに。角番で
後がない女流名人里見香奈女流五冠は、伝家の宝刀ゴキゲン中飛車を
抜きます。対する先手は超速銀で迎えます。

先手は矢倉模様。後手は美濃模様から9筋の歩を伸ばします。
すると先手は銀を上げ、角の紐付きで後手が伸ばした歩を奪い取ります。
こうなると美濃に構えた後手が戦線に近くなるだけに不利。ということで、
後手は中央突破を図り、歩の交換から金を延ばして金交換で後手が伸ばした
飛車に金を当てて守りますが、後手は飛車を引かずに銀で支えて、飛車金
交換でも構わない構え。ここは飛車を取れば角交換から先手玉の守り駒が
一気になくなるので先手としても悩むところ。

先手は飛車は取らずに銀交換を選びます。そのまま角交換まで進み、
先手はさらに飛車銀交換でいったんは駒損に見えながら、その後に
金を釣り上げての飛車金両当たりの飛車打ちがあります。
受けが利かないなかで、上田初美は苦渋の決断でその筋を選択。
里見香奈にとっては願ったり叶ったりの猛攻が開始されました。

この後は里見の一方的な攻め。最善で守ろうとする上田ですが、すでに
勝負は決していて、すべてが焼け石に水。里見の完勝譜ができあがりました。


【第42期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負】

上田 初美 ●  ○ 里見 香奈

+--------+------------------+--------+--------+--------+--------+--------+
|    |  氏  名   | 第1局 | 第2局 | 第3局 | 第4局 | 第5局 |
+--------+------------------+--------+--------+--------+--------+--------+
|女流名人|里見 香奈女流五冠|  ●  |  先● |  ○  |  先  |     |
+--------+------------------+--------+--------+--------+--------+--------+
|挑戦者 |上田 初美女流三段|  先○ |  ○  |  先● |     |     |
+--------+------------------+--------+--------+--------+--------+--------+
|    |         |101手|104手| 84手|   手|   手|
+--------+------------------+--------+--------+--------+--------+--------+

第1局 1月15日(日)  神奈川県箱根町・岡田美術館
第2局 1月22日(日)  鳥取県出雲市・出雲文化伝承館
第3局 1月29日(日) 千葉県野田市・関根名人記念館
第4局 2月 5日(日)  岡山県真庭市・湯原国際観光ホテル 菊之湯
第5局 2月22日(水)   東京都渋谷区・東京・将棋会館

÷  丹善人  ÷