女流王位戦白組リーグ４回戦、谷口由紀vs石本さくらの対局は１９３手で
先手の谷口由紀が勝ち

ともに１勝２敗同士、負ければ陥落という両者。先手谷口由紀向かい飛車、
後手石本さくら三間飛車の相振り飛車の戦いは、もつれにもつれ、終盤、ミスを
した方が負けというきわどい展開に。
最後は入玉を図って逃げ延びようとする後手玉を、豊富な持ち駒で阻止する
先手との攻防で、持ち時間が切れた先手は的確な寄せが見つからず、それでも
自玉が安全なのでふんだんに駒を使う物量作戦で押し切りました。

この結果、３敗となった石本さくらは陥落。
１敗が清水市代と加藤桃子で、加藤は自力優勝の目があります。
勝とうが負けて清水が勝てば清水優勝ですが、加藤も清水も敗れれば、
その時点で清水、加藤、本田小百合が２敗で並び、谷口も勝てば
４人が３勝２敗という状態に。この時、対戦相手の３人に対し、
清水と本田が２勝１敗、加藤と谷口が１勝２敗と言うことで、
本田に勝っている清水が優勝となります。そして谷口に敗れている
加藤が陥落と言うことに。

もし谷口が敗れて２敗が３人となれば、３人とも対戦相手に１勝１敗と
いう相星のため、前期の結果から清水市代の優勝となります。

加藤桃子は勝てば優勝ですが、負ければ優勝はなく、陥落の危機にも
なるという、絶対に負けられない最終戦となりました。


【第３１期女流王位戦白組リーグ】女流王位：里見　香奈

谷口　由紀　○　　●　石本さくら　１９３手
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　陥落３名
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| 前期 |　氏　名　| １ | ２ | ３ | ４ | ５ |　勝　敗|
+------+----------+----+----+----+----+----+--------+
|４−１|清水　市代|谷口|中井|本田|加藤|石本|３勝１敗|
|　　　|　女流六段|先○| ○ |先○|先●| 　 |残留以上|
+------+----------+----+----+----+----+----+--------+
|３−２|本田小百合|石本|谷口|清水|中井|加藤|２勝２敗|
|　　　|　女流三段|先●| ○ | ● |先○| 　 |　　　　|
+------+----------+----+----+----+----+----+--------+
|３−２|谷口　由紀|清水|本田|加藤|石本|中井|２勝２敗|
|　　　|　女流三段| ● |先●| ○ |先○| 　 |　　　　|
+------+----------+----+----+----+----+----+--------+
|　　　|石本さくら|本田|加藤|中井|谷口|清水|１勝３敗|
|　　　|　女流初段| ○ |先●|先●| ● | 先 |　陥落　|
+------+----------+----+----+----+----+----+--------+
|　　　|中井　広恵|加藤|清水|石本|本田|谷口|１勝３敗|
|　　　|　女流六段| ● |先●| ○ | ● | 先 |　陥落　|
+------+----------+----+----+----+----+----+--------+
|　　　|加藤　桃子|中井|石本|谷口|清水|本田|３勝１敗|
|　　　|　女流三段|先○| ○ |先●| ○ | 先 |　　　　|
+------+----------+----+----+----+----+----+--------+


÷  丹善人  ÷