�C麗戦全勝組予選決勝、甲斐智美VS伊藤沙恵の対局は、１００手で後手の
伊藤沙恵が勝ち挑戦者決定トーナメント、シードで進出しました。
敗れた甲斐智美は６回戦敗者としてトーナメントに出場します。

先手甲斐智美、後手伊藤沙恵、相居飛車の出だしに、両者とも玉を３列目下段に
置き、先手は角が７七にあがったので、それを目標に後手は７筋の歩を伸ばします。
そこで先手は角を５一に引き、替わって銀が上がります。かまわずに歩をぶつけ、
歩の交換から、先手はもう１枚の銀でこれを処理。後手が２枚の銀で３筋を守る中、
飛車が７筋に回ります。先手は角を２六まで回します。

後手は銀が前進。４六まで上がったところで先手は飛砂を４筋に移動。飛車を
動かしたことで満足して後手は銀を引きます。先手は７筋への集中攻撃に備えて、
金銀４枚を集めます。

先手が歩を突いて後手の銀を揺さぶると、後手も７筋の銀狙いに歩を当てます。
先手がこれをかわすと、後手は角を上げて先手角にぶつけます。交換を嫌って
格が下がると、その角当てに銀が移動。後手の駒が先手を押しながら前進します。

後手は７筋の金銀に揺さぶりをかけ、１枚の銀を９筋に追いやり、さらに持ち駒
最後の歩を使って金をもそっぽを向かせます。
先手も飛車先に歩を貼って飛車を横に移動させ、目障りな歩を払いますが、
後手は飛車が動いた５筋の歩を突いて飛車先を伸ばします。銀を取るのには
成功した先手ですが、と金を作った後手は飛車をも成り込ませる位置につけ、
後手優勢。

先手甲斐智美はなんとか飛車の成り込みだけは阻止したいところですが、
後手伊藤沙恵は、と金と金の交換に成功すれば、飛車が狙われていることには
関知せず、攻め駒の金を先手玉に寄せながら、飛車先を開け、飛車に構えば
一気に先手玉を寄せきってしまうと言う所。さりとてこの金を処理すれば
飛車が成り込んで王手飛車が成立してしまいます。

先手は飛車を取って何とか粘ろうという所ですが、ならば寄せるぞと、後手は
カナ駒を駆使して先手玉に襲いかかります。質駒の金を奪い取ったところで
もう先手に体力は残っておらず、ここで投了となりました。


【第２期ヒューリック杯清麗戦】清麗:里見　香奈

挑戦者決定トーナメント進出者
全勝進出者：伊藤　沙恵女流三段
１敗進出者：、石本さくら女流初段、、
　　　　　　、岩根　忍　女流三段、甲斐　智美女流五段、

【全勝者ベスト１６・３〜６回戦】
最終勝者は挑戦者決定トーナメント入り。敗者は敗者戦に回る

甲斐　智美　●　　○　伊藤　沙恵　　１００手

甲斐　智美女流五段-------+
　　　　　　　　　　　　 +-甲斐　-+
伊奈川愛菓女流初段-------+　　　  |
　　　　　　　　　　　　　　　　  +-甲斐　-+
香川　愛生女流三段-------+　　　  |　　　　|
　　　　　　　　　　　　 +-長谷川-+　　　　|
長谷川優貴女流二段-------+　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 +-甲斐　-+
加藤結李愛女流初段-------+　　　　　　　　 |　　　　|
　　　　　　　　　　　　 +-加藤圭-+　　　  |　　　　|
加藤　圭　女流１級-------+　　　  |　　　  |　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　  +-石本　-+　　　　|
谷口　由紀女流三段-------+　　　  |　　　 　　　　　|
　　　　　　　　　　　　 +-石本　-+　　　 　　　　　|
石本さくら女流初段-------+　　　　　　 　 　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 　 +-伊藤　沙恵女流三段
礒谷　真帆女流初段-------+　　　　　　 　 　　　　　|
　　　　　　　　　　　　 +-礒谷　-+　　　 　　　　　|
岩根　忍　女流三段-------+　　　  |　　　 　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　  +-清水　-+　　　　|
清水　市代女流六段-------+　　　  |　　　　|　　　　|
　　　　　　　　　　　　 +-清水　-+　　　　|　　　　|
藤田　綾　女流二段-------+　　　　　　　　 |　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 +-伊藤　-+
伊藤　沙恵女流三段-------+　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　 +-伊藤　-+　　　  |
北村　桂香女流初段-------+　　　  |　　　  |
　　　　　　　　　　　　　　　　  +-伊藤　-+
山田　久美女流四段-------+　　　  |
　　　　　　　　　　　　 +-中村真-+
中村真梨花女流三段-------+


÷  丹善人  ÷