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タイトル女流王座戦本戦1回戦 岩根忍VS水町みゆ
記事No1196
投稿日: 2020/07/21(Tue) 16:55
投稿者丹善人
リコー杯女流王座戦本戦1回戦 岩根忍VS水町みゆの対局は、77手で先手の
岩根忍が勝ち、2回戦進出を決めました。

先手岩根忍、飛車の意思表示保留のまま駒組みを進め、後手水町みゆは
居飛車で飛車先を伸ばしてきたので、先手もようやく居飛車として迎えます。
先手が3筋をもくひょうにするのに対し、後手は7筋で歩の交換から角が出ます。
さらに銀をも上げたところで、飛車のこびんが開いたので先手は角を上げて
飛車を直射。なので後手は角を下げて向かいます。

先手は3筋での歩の交換後角交換。後手が3筋交換した銀をそのまま前進。
3筋の先手の歩を下げさせますが、先手は2筋での歩の交換から飛車が成り込む
姿勢を見せます。
成り込みを阻止するのは難しいと、後手は8筋の歩を突き捨ててから、飛車銀
両当たりの角打ち。飛車成り込みの代わりに角を成り込ませて頂くと言うこと。
要求が通り、先手は飛車成りから香車を取り、後手は角成りで銀を得ました。

後手は玉側に金が1枚あるだけの不安定な状態。攻めに使いたい飛車を守りに
使わざるを得ない状況。と金を作ろうとする先手に必死で守ります。
方や先手玉は金銀3枚の守りがあれども、馬とと金を作られ、早逃げを目指し
ますが、8筋に歩を打たれ、取れば守りが弱体化するのでなかなか取れません。

後手水町みゆは、飛車交換でなんとか守り抜こうと、し、先手岩根忍が交換に
応じます。結果後手玉が裸になり、王手銀取りの飛車の打ち込みが決まり
後手が一気に危うくなりました。後手は銀取りに対して顔面受け。しかし
先に後手からも飛車の打ち込みで王手。先手からの攻めにはぎりぎり耐えていると
判断して、ここで勝負を決めるつもりか。後手は先手玉に詰めろをかけて手を
渡しました。

しかしどうやら後手水町みゆに見落としがあった模様。先手岩根忍は持ち駒を
総動員させて後手玉に迫ります。ここで先に貼っていた2三の歩が玉の逃げ道を
塞いでいました。歩しか持ち駒のない後手は開き王手に合駒が無く、最後は
あっけなく寄せが決まってしまいました。


【第10期リコー杯女流王座戦本戦】女流王座:里見 香奈

岩根 忍 ○  ●○ 水町 みゆ   77手

伊藤 沙恵女流三段-------+
             +-   -+
室谷 由紀女流三段-------+     |
                  +-   -+
中村真梨花女流三段-------+     |    |
             +-藤井 -+    |
藤井 奈々女流初段-------+         |
                      +-   -+
中村 桃子女流初段-------+         |    |
             +-   -+     |    |
甲斐 智美女流五段-------+     |     |    |
                  +-   -+    |
山口恵梨子女流二段-------+     |         |
             +-   -+         |
加藤 桃子女流三段-------+              |
                            +-
岩根 忍 女流三段-------+              |
             +-岩根 -+         |
水町 みゆ女流初段-------+     |         |
                  +-   -+    |
上田 初美女流四段-------+     |    |    |
             +-   -+    |    |
山根ことみ女流二段-------+         |    |
                      +-   -+
石本さくら女流初段-------+         |
             +-   -+     |
鈴木 環那女流二段-------+     |     |
                  +-   -+
中澤 沙耶女流初段-------+     |
             +-   -+
里見 香奈女流四冠-------+


÷  丹善人  ÷