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タイトル女流王座戦本戦1回戦 伊藤沙恵VS室谷由紀
記事No1202
投稿日: 2020/07/28(Tue) 14:30
投稿者丹善人
リコー杯女流王座戦本戦1回戦 伊藤沙恵VS室谷由紀の対局は、99手で先手の
伊藤沙恵が勝ち、2回戦に進出しました。

先手伊藤沙恵、向かい飛車に、後手室谷由紀は3間飛車で3筋の歩の交換。
飛車を4段目に下げ、美濃に組みます。後手は銀を上げて攻めようとするところ。
先手は金銀を3段目に上げて守ります。
無理にこじ開けようと歩を貼る後手。先手は銀を交わしますが、後手は銀交換に。
そしてもう一度銀を貼って攻めを継続させます。対する先手は銀横に飛車当たりに
銀を貼ります。

飛車が下がったので歩で蓋をし、先手は目障りな後手の歩を消去し、銀交換とします。
もう一度飛車が上がりますが、歩で受けて再度下段に。手番の先手は角頭に銀貼りで
一方的に攻めて行きます。角が逃げる隙に銀成りとし、角頭の2筋の歩を突いて
いよいよ角を追い詰めていきます。

歩切れとなった先手伊藤沙恵ですが、8筋の歩の交換で手に入れて、すかさず
角頭に歩打ち。ついに角が捕まったので、やむを得ず後手は飛車切りで成銀を奪い、
ぎりぎり角の逃げ道を九生み出します。

後手室谷由紀は逃げた角を生かして駒損を解消しようと図りますが、先手は飛車の
打ち込みで優勢を築きます。金銀交換から角が自由になった後手ですが、先手は
飛車が成り込み、と金を2枚作って先手陣を追い詰めます。

後手も角成りで奪った香車を早逃げの先手玉目指して打ちますが、これを軽く
交わされ、と金2枚が後手玉に襲いかかり、後手が攻める間に交換で得た金を使って
後手玉への挟撃態勢が完成。あっという間に後手玉は寄せきられてしまいました。


【第10期リコー杯女流王座戦本戦】女流王座:西山 朋佳

伊藤 沙恵 ○  ● 室谷 由紀   99手

伊藤 沙恵女流三段-------+
             +-伊藤 -+
室谷 由紀女流三段-------+     |
                  +-   -+
中村真梨花女流三段-------+     |    |
             +-藤井 -+    |
藤井 奈々女流初段-------+         |
                      +-   -+
中村 桃子女流初段-------+         |    |
             +-甲斐 -+     |    |
甲斐 智美女流五段-------+     |     |    |
                  +-   -+    |
山口恵梨子女流二段-------+     |         |
             +-加藤桃-+         |
加藤 桃子女流三段-------+              |
                            +-
岩根 忍 女流三段-------+              |
             +-岩根 -+         |
水町 みゆ女流初段-------+     |         |
                  +-   -+    |
上田 初美女流四段-------+     |    |    |
             +-山根 -+    |    |
山根ことみ女流二段-------+         |    |
                      +-   -+
石本さくら女流初段-------+         |
             +-   -+     |
鈴木 環那女流二段-------+     |     |
                  +-   -+
中澤 沙耶女流初段-------+     |
             +-   -+
里見 香奈女流四冠-------+


÷  丹善人  ÷