ヒューリック杯淸麗戦予選２回戦 渡辺弥生VS里見香奈の対局は、１０８手で後手の
里見香奈が勝ち、３回戦に進出しました。敗れた渡辺弥生は敗者戦に回ります。
先手渡辺弥生居飛車の出だしに、後手里見香奈はゴキゲン中飛車。先手は超速銀で
迎えます。先手はさっさと銀を伸ばし、角頭まで出て、後手が角を上げると２筋の歩の
交換。後手は飛車を下段に下げて桂馬を守り、銀を上げて先手の銀を追い返し、角は
６四に潜らせます。
４筋の歩を突いて先手の銀を４段目まで追い返してから５筋の歩を突いて攻めを見せ
ます。先手が金を守りに上げると、９筋の歩を互いに伸ばしてから角を５七を狙う
位置に持っていきます。
駒を増やして守りを固める先手。後手は角を７三に下げて４六の地点を狙いますが、
これにも先手は守り駒をつけます。
とうとう後手が５筋の歩を突くことで戦いが始まりました。と思いきや、一転後手は
守りの強化。先手はこれ幸いと伸ばした金を上げて攻めの態勢に。対する後手は伸ばした
先手の金を目標に。先手は離れ駒となった銀を引きつけ、攻防両面を強化します。
後手は手薄となった４筋に角を回してここから攻めようとしますが、先手も飛車を回して
守りを固めます。両者共に攻めが難しく、やや膠着状態に。
先手は３筋での歩成りで後手陣に隙を作って金が前進。４筋にと金を作って拠点にしようと
狙いますが、後手は先手の飛車を止め、角成りで飛車を端に押しやります。
ここで後手里見香奈は垂らしの歩。馬を拠点に一気に先手陣を崩そうというところですが、
この手を見て先手渡辺弥生は投了。攻めに自信が無く、受けも難しいと見ての早めの判断
でしたが、もう少しぎりぎりまで粘っても良かったのではないかと思われる局面での投了で、
まだ中盤からやっと終盤に入ろうかという局面で、精彩を欠いた一局となった感があります。
【第１期ヒューリック杯清麗戦】清麗:未定
【無敗者ベスト１６・３～６回戦】敗者は敗者戦に回る
渡辺 弥生 ● ○ 里見 香奈
鈴木 環那女流二段-------+
+- -+
谷口 由紀女流二段-------+ |
+- -+
山根ことみ女流初段-------+ | |
+-香川 -+ |
香川 愛生女流三段-------+ |
+- -+
井道 千尋女流二段-------+ | |
+-中村真-+ | |
中村真梨花女流三段-------+ | | |
+- -+ |
塚田恵梨花女流１級-------+ | |
+- -+ |
渡部 愛 女流王位-------+ |
+-
小髙佐季子女流２級-------+ |
+- -+ |
中澤 沙耶女流初段-------+ | |
+- -+ |
宮宗 紫野女流二段-------+ | | |
+-宮宗 -+ | |
竹部さゆり女流四段-------+ | |
+- -+
伊藤 沙恵女流二段-------+ |
+- -+ |
甲斐 智美女流五段-------+ | |
+- -+
渡辺 弥生女流初段-------+ |
+-里見香-+
里見 香奈女流四冠-------+
÷ 丹善人 ÷