女流王座戦二次予選、藤井奈々VS塚田恵梨花の対局は、１０１手で先手の藤井奈々が
勝ち、本戦に駒を進めました。

先手藤井奈々ゴキゲン中飛車に後手塚田恵梨花居飛車の出だし。先手が位を
取って銀を伸ばします。
先手は美濃に囲い、後手は高美濃に移動します。さらに飛車を７筋に回し、
離れ駒の金を玉に近づけます
後手は玉を１二まで移動。金銀を上げて２筋を強化します。

ここで後手は飛車を飛車を７筋に振り、先手の角を引かせてから５筋の歩を
突っかけます。ここで後手は銀をぶつけて銀交換。飛車が６筋に回ります。
そこで先手が角を４八に移動させて空いた８筋を狙うと、後手はさっと
飛車を８筋に戻します。
千日手にしたくない先手は飛車を８筋に回して対抗します。後手が８筋の歩を
取らせて角が狙うと、先手は角を５七に移動させますが、ここで後手は
５八に歩を打ち込み、と金作りを目指します。この歩は取れない先手は攻めを
優先させます。

と金を作られて暴れ回らさせないうちに攻めようと、先手は銀を伸ばして金銀
交換。先手玉のこびんを狙っている角の利きをそらそうと、ただで取れると金を
作りますが後手は相手にせず、と金を作って先手の美濃を崩しにかかります。
と金を取ってくれないのなら直接角を頂きますよと角に当てますが、後手は
角が玉筋に利いているうちに先手玉に襲いかかります。

後手塚田恵梨花は角の紐があるうちに飛車交換を迫り、後手藤井奈々は角を取り
去ってから飛車交換に応じます。後手は飛車の打ち込みで王手角取りに出ますが、
冷静に飛車相でかわす先手。ならば駒を足して攻め込む順を選ぶ後手に、先手は
角切りから猛攻。おそらく読み切ったのでしょう。するどい踏み込みから一気に
後手玉を寄せきってしまいました。


【第９期リコー杯女流王座戦二次予選】女流王座：里見　香奈女流四冠

本戦シード：（前期ベスト４タイトル保持者）
西山　朋佳　女　王　　渡部　愛　女流王位
清水　市代女流六段　　岩根　忍　女流三段
加藤　桃子女流三段　　伊藤　沙恵女流三段

本戦出場決定
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・藤井　奈々女流１級


藤井　奈々　○　　●　塚田恵梨花　　手

塚田恵梨花女流初段---+
　　　　　　　　　　 +-藤井　奈々女流１級
藤井　奈々女流１級---+


÷  丹善人  ÷