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タイトル女流王座戦二次予選、水町みゆVS長谷川優貴
記事No777
投稿日: 2019/06/10(Mon) 16:27
投稿者丹善人
女流王座戦二次予選、水町みゆVS長谷川優貴の対局は、101手で先手の水町みゆが
勝ち、本戦出場を決めました。水町みゆは今期負けなしの5連勝となっています。

先手水町みゆ、居飛車の出だしに2筋を伸ばして行きます。後手長谷川優希は
角を3三に上げますが、その後ゴキゲン中飛車に。お互いの玉が7筋に以降。
先手が銀を5七に上げたところで後手が5筋の歩の交換。先手は5筋を開けたまま。
後手が銀を中央に上げるのを見て、先手はもう1枚の銀も中央に上げて防戦。
先手が5五歩として後手の飛車先を止めます。

9筋を伸ばしあい、後手は美濃に囲い、先手は飛車を中央に回してにらみ合います。
後手は金を上げて5三を補強しますが、先手は角を9七に上げ、この金を狙います。
端歩の突き合いの時に角切りからの2枚替えがあるので、後手は箸を付けません。
替えて飛車を6筋に回して角道を止めようとしますが、5筋から飛車が消えたので、
先手は銀を進出、やむなく後手は5三に蓋をします。

先手が端を突かれないように角を上げると、後手はおの角を狙って8筋の歩を伸ばして
銀冠に以降。守りを固めますが、先手は角を4八まで移動させて当たりをはずします。
先手としては端攻撃を狙います。
後手が2筋に飛車を回そうかというところ、先に先手は医者を8筋に回して一気の
攻め合いを目指します。

後手は前進している先手の銀を追い返し、角も寄せて8筋を守りにかかります。
後手はあいている2七に歩を打ち、ここでと金作り。しかし先手は軽く桂馬を交わし、
と金が香車を奪うと先手はこのと金を取りに飛車が右側に回りました。後手陣も
2筋が開いているため、先手飛車がここから進出できそうです。

後手は銀桂交換で飛び出した先手の桂馬を取り、さらに桂馬が上がって、出てきた
銀を狙います。この隙に先手飛車は2筋に回って成り込もうとしますが、ここは桂馬を
支えに香車を貼って飛車を追い返します。
後手は再度桂銀交換で持ち駒を増やしていきます。

後手は先手玉頭、頭が丸い桂頭に桂馬を貼って金取りに。この位置は続けて攻め駒が
貼れるので、先手は飛車を上げて続けての攻めを塞ぎ、金取りを催促。ならばと
桂金交換で、先手玉の守りは金1枚となってしまました。
この金を狙って後手角が動きましたが、守ってばかりいられない先手は桂馬打ちで
攻めに転じます。

先手水町みゆの一瞬の攻めは飛車角が利いているところ、後手玉はとたんに崩れ、
後手長谷川優貴は逃げるm\蚤ですが、先手は挟撃態勢からの一気の寄せを目指します。
後手は先手がにらみを利かす角筋に桂馬を貼り、これが攻防の拠点に。自陣を守り
つつ、逃げようとする後手玉の逃げ道封鎖となります。
後手は反対側から攻めてくる銀をふさぎに歩を貼りますが、挟撃態勢を崩すことは
容易ではなく、先手の一気の攻めが見事に決まりました。


【第9期リコー杯女流王座戦二次予選】女流王座:里見 香奈女流四冠

本戦シード:(前期ベスト4タイトル保持者)
西山 朋佳 女 王  渡部 愛 女流王位
清水 市代女流六段  岩根 忍 女流三段
加藤 桃子女流三段  伊藤 沙恵女流三段

本戦出場決定
・山田 久美女流四段  ・  ・
・谷口 由紀女流二段  ・  ・
・水町 みゆ女流1級  ・  ・
・藤井 奈々女流1級

水町 みゆ ○  ●○ 長谷川優貴  101手

水町 みゆ女流1級---+
           +-水町 みゆ女流1級
長谷川優貴女流二段---+


÷  丹善人  ÷