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タイトルマイナビ本戦1回戦、宮澤紗希VS伊藤沙恵
記事No1305
投稿日: 2020/10/23(Fri) 13:53
投稿者丹善人
マイナビ女子オープン本戦1回戦、宮澤紗希アマVS伊藤沙恵の対局は、86手で後手の
伊藤沙恵が貫禄勝ち、2回戦に駒を進めました。

先手宮澤紗希アマ、居飛車の出だしに、後手伊藤沙恵も飛車先保留で進めます。
先手は右銀が5六に上がり、2・3・4・7筋の歩を上げ、右の桂馬を上げたところで、
飛車が4八に回り、居玉のままで進めていきます。対する後手は右の金銀が中央に
上がり、左へ移動。これを受けて先手も玉を左に移動させていきます。

後手が8筋の歩を伸ばして先手の角を上げさせて、銀が四段目に上がったところで、
先手は4筋の歩を突っかけ、角道を開けさせたところで角交換。結果的に先手玉が
美濃に入ります。

すぐに先手は角貼りの王手。中央で銀交換となり、後手が2枚銀を使って角頭を
攻めると、先手は角銀交換。飛車が前進しますが、後手は打った銀が前進。8筋を
破ります。

先手は4筋突破が重要課題。5五の歩を支えに、銀貼りからと金を作って攻めようと
いう所。後手はあくまで8筋攻撃を目指します。わずかに後手の攻めの方が玉に
近い分だけ早そう。先手も歩を貼って守りますが、後手は攻防に利く角打ち。
先手も守り駒を増やしますが、後手は総攻撃でもう1枚角貼りで一気の攻めの態勢に
入ります。

先手宮澤紗希から後手の攻め駒をヘラしにかかりますが、早くも読み切ったのか、
後手伊藤沙恵は角切りに。一気に先手の守り陣を崩しきり勝勢は間違いなし。
ついに先手玉は追い詰められ、後は形作りを行うのみ。後手玉への詰めろの形は
作りましたが、勝負は早くもついています。幾度となく修羅場を経験している
伊藤沙恵に隙はなく、確実な寄せで一気の寄せで先手玉を寄せきりました。


【第14期マイナビ女子オープン本戦】女王:西山朋佳奨励会三段

宮澤 紗希 ●  ○ 伊藤 沙恵  86手

清水 市代女流六段---------+
              +-   -+
千葉 涼子女流四段---------+     |
                   +-   -+
長谷川優貴女流二段---------+     |    |
              +-長谷川-+    |
竹部さゆり女流四段---------+         |
                       +-   -+
加藤結李愛女流初段---------+         |     |
              +-   -+    |     |
里見 香奈女流四冠---------+     |    |     |
                   +-   -+     |
脇田菜々子女流初段---------+     |          |
              +-   -+          |
塚田恵梨花女流初段---------+               |
                             +-
伊藤 沙恵女流三段---------+               |
              +-伊藤 -+         |
宮澤 紗希 ア マ---------+     |         |
                   +-   -+    |
鈴木 環那女流三段---------+     |    |    |
              +-   -+    |    |
香川 愛生女流三段---------+         |    |
                       +-   -+
村田 智穂女流二---------+         |
              +-   -+    |
渡辺 弥生女流初段---------+     |    |
                   +-   -+
甲斐 智美女流五段---------+     |
              +-   -+
加藤 桃子女流三段---------+


÷  丹善人  ÷