マイナビ女子オープン本戦1回戦、塚田恵梨花VS脇田菜々子の対局は、129手で先手の
塚田恵梨花が勝ち、2回戦に駒を進めました。
先手塚田恵梨花、後手脇田菜々子、ともに飛車先を伸ばし、先手が7七に角を上げた
ところで、後手から一手損角替わり。後手は櫓に入ろうとするところ、先手は居玉のまま
金銀を上げて後手が上がった銀を警戒。後手は7筋の歩を交換した後、銀を8四に引いて
棒銀に。先手はようやく玉を移動させます。
先手が中央の銀を伸ばすと、後手はその空いたすきに角を貼って交換請求。これは
受けるしかなく、先手が再度角を打つと、後手は飛車を7筋に移動させます。
先手は銀を前進。後手が飛車先に備えた銀を下げさせると、角を5五に置いて角成りの
姿勢。これには角を対抗させて打つしかなく、角交換で再度5五角と打つ先手。
これにも角合わせで交換に。しかしこれは飛車が絶好の攻撃位置に移動できた後手が
かえって有利になり、先手は受けに回らざるをえなくなりました。
先手は今度は目先を変えて2筋からの攻め。ここは適当に合わせて後手は銀が前進、
8筋狙いに。ならばと再度飛車狙いに先手は角を5五に。今度は歩を貼って止めると、
先手は歩を合わせてこじ開けようと。これは受けられないと、後手は飛車を5筋に
回して浮いた銀狙いに。ここで先手は角切り。銀成りで銀取りをかわします。
先手は7筋で不成りとしますが、同桂馬で、取った銀がそれることに。声を狙っての
角打ちを見せる後手ですが、先手は飛車取りに銀を打ち、逃げた飛車に当てられている
成銀を飛車瓶両当てとしながら逃げるという手で優勢を逆転させます。
しかし銀取りがまたまた攻め駒がそれることになり、その隙に後手は角成りで入り込み
ますが、先手は先に置いてある2四の歩をささえに、桂馬打ちから香車取りで成り込み。
しかし単発技で後が続かないので、その隙に攻守交代。今度は後手が攻める番に。
先手は隙を突いて飛車取りに香車を打ちます。これで飛車は死にました。
後手脇田菜々子は飛車は見捨てて角の打ち込みで先手玉を追い詰めます。
先手塚田恵梨花は飛車で守ろうとしますが、取った金貼りで飛車を抑え込んで、これで
飛車の取り合いで五分五分に。先手は直ちに飛車を打ち込んで挟撃態勢に。さすがに
後手は玉の逃げ道を先に作ります。
後手はどんどん後手玉に迫っていきます。王手は追手。攻める隙に後手玉は入玉に。
しかし駒に余裕がある先手はとうとう後手玉を追い詰めてしまいました。
【第14期マイナビ女子オープン本戦】女王:西山朋佳奨励会三段
塚田恵梨花 ○ ● 脇田菜々子 129手
清水 市代女流六段---------+
+- -+
千葉 涼子女流四段---------+ |
+- -+
長谷川優貴女流二段---------+ | |
+-長谷川-+ |
竹部さゆり女流四段---------+ |
+- -+
加藤結李愛女流初段---------+ | |
+- -+ | |
里見 香奈女流四冠---------+ | | |
+- -+ |
脇田菜々子女流初段---------+ | |
+-塚田 -+ |
塚田恵梨花女流初段---------+ |
+-
伊藤 沙恵女流三段---------+ |
+-伊藤 -+ |
宮澤 紗希 ア マ---------+ | |
+- -+ |
鈴木 環那女流三段---------+ | | |
+- -+ | |
香川 愛生女流三段---------+ | |
+- -+
村田 智穂女流二---------+ |
+- -+ |
渡辺 弥生女流初段---------+ | |
+- -+
甲斐 智美女流五段---------+ |
+- -+
加藤 桃子女流三段---------+
÷ 丹善人 ÷