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タイトルマイナビ本戦1回戦、鈴木環那VS香川愛生
記事No1328
投稿日: 2020/11/09(Mon) 16:30
投稿者丹善人
マイナビ女子オープン本戦1回戦最終局、鈴木環那VS香川愛生の対局は、117手で先手の
鈴木環那が勝ち、2回戦に駒を進めました。

先手鈴木環那、後手香川愛生、相居飛車で先手は居玉のまま進め、後手は美濃に組みます。
互いに飛車先の歩を伸ばし、先後手とも角を上げて守ります。先手は2枚の銀を上げ、
後手は右銀を4段目に上げ、角頭を狙ったところで、先手は玉を2段目に上げて金銀
3枚の中に入ります。

後手は角頭に狙いを定めて飛車を7筋に転換。歩の交換から下がって今度は6筋に振ります。
先手も2筋の突き捨てから3筋の歩を突き捨てて桂馬が跳ねます。価格を下げさせて飛車が
前進。後手は6筋をついて角道をこじ開け、角交換から桂銀交換。2二に角を貼って
攻め込む態勢。先手は角を釣り上げてからの銀が角取りに前進。ここを後手は角銀交換を
要求。角を取られた代わりに銀を奪って銀貼りで先手の飛車を抑え込みます。若干後手が
無理な攻めを強行している様な雰囲気で、先手が落ち着いて対応して様に見えます。

後手は飛車頭に歩を張り、かわしたのでと金作り。対する先手は銀頭に歩を貼って銀取り
から、上がった飛車が桂馬当たりになり、どちらかは取られることに。後手は銀打ちで
桂馬を守る手に出ましたが、これが[飛車当たりになるのも構わず、先手は飛車と桂銀の
2枚替えとしました。

さっそく飛車を打ち込む後手香川愛生ですが、先手鈴木環那は気にせずに桂馬を取った
歩が前進。2〜4筋を歩で攻めていきます。銀貼りで守りを固めようとする後手ですが、
気にせずに先手は銀を打ち込んで、一気に後手陣を崩しにかかりました。

後手は非常手段で桂馬を飛ばして先手玉に迫ると、先手は角を捨てて桂馬を処理。
手番の先手は総攻撃。惜しげもなく持ち駒を投入。精算で奪った飛車を張って詰めろとし、
飛車取りの銀打ちにもかまわず飛車切りから再度の詰めろ。後手の手番で先手玉を寄せる
しか手がなく、持ち駒が飛車角2枚と銀で盤上の馬で詰ませられるのか。
抵抗を行いましたが、詰みまで読み切っている鈴木環那はしっかりと香川愛生の攻めを
受けきり、後手玉を追い詰めました。


【第14期マイナビ女子オープン本戦】女王:西山朋佳奨励会三段

鈴木 環那 ○  ● 香川 愛生  117手

清水 市代女流六段---------+
              +-千葉 -+
千葉 涼子女流四段---------+     |
                   +-   -+
長谷川優貴女流二段---------+     |    |
              +-長谷川-+    |
竹部さゆり女流四段---------+         |
                       +-   -+
加藤結李愛女流初段---------+         |     |
              +-里見 -+    |     |
里見 香奈女流四冠---------+     |    |     |
                   +-   -+     |
脇田菜々子女流初段---------+     |          |
              +-塚田 -+          |
塚田恵梨花女流初段---------+               |
                             +-
伊藤 沙恵女流三段---------+               |
              +-伊藤 -+         |
宮澤 紗希 ア マ---------+     |         |
                   +-   -+    |
鈴木 環那女流三段---------+     |    |    |
              +-鈴木 -+    |    |
香川 愛生女流三段---------+         |    |
                       +-   -+
村田 智穂女流二---------+         |
              +-渡辺 -+    |
渡辺 弥生女流初段---------+     |    |
                   +-   -+
甲斐 智美女流五段---------+     |
              +-甲斐 -+
加藤 桃子女流三段---------+


÷  丹善人  ÷