タイトル | : 女流王座戦二次予選、長沢千和子VS加藤結李愛 |
投稿日 | : 2021/05/25(Tue) 15:39 |
投稿者 | : 丹善人 |
本日開幕した、女流王座戦二次予選、長沢千和子VS加藤結李愛の対局は、 112手で後手の加藤結李愛が勝ち、本戦入りを果たしました。 先手長沢千和子、先手番ゴキゲン中飛車に、後手加藤結李愛は、玉の囲いを 安定させてから右銀を繰り出します。先手も美濃を完成させてからなので、 結果的に超速銀が間に合います。先手も銀上げで対抗します。後手の守りが 安定したので、先手は飛車を7筋に移動。後手は玉をさらに2二に移動し、 こちらも美濃に組み替えました。 先手は角を引き、後手も飛車を7筋に回して、飛車が向かい合う形に。 後手は角を引いて飛車の援護に回ります。先後手とも開いた玉頭に銀を上げて 銀冠に。先手が左桂馬を攻撃に上げたので、8五歩の守りに再び後手飛車が 8筋に戻ります。続けて後手が角を上げると、先手は金銀桂馬が中段に上がって 攻めの体制を築きます。 55手目ようやく駒が7筋でぶつかりました。後手は再度飛車を7筋に 戻します。先手が4筋で交換した歩を飛車先に貼って守ると、後手は、開いた 4筋に飛車を回します。3・4筋で歩の突き合いから、後手が金銀交換を 挑みます。これを先手は拒否。ならば、銀桂交換で得た桂馬で王手角で、 無理矢理桂銀交換。次に角取りの銀打ちがあるので、こちらを防ぐと、 反対方向から銀打ちの王手で、角守りの銀の守りを消して、実質銀交換で 金が突入します。 先手長沢千和子は守り駒を張りまくって玉を支えようとしますが、後手 加藤結李愛も攻めの要の金を守ろうと駒を張りまくります。このまま進めば 飛車角両当たりの筋が見えたので、事前に飛車を下げて両取りを防ぐ先手 ですが、手番の回った後手はここで襲いかかります。 後手が角取りに動いた瞬間に攻めが途絶えたので、今度は先手の攻める番。 しかし後手は飛車金交換で持ち駒を増やして一気に先手玉に迫ります。 先手もまだ自玉に詰めろがかからないうちに攻めたいところですが、 持ち駒の差で攻めが続きません。後手の確実な寄せの前に、先手は力尽き ました。 【第11期リコー杯女流王座戦二次予選】女流王座:西山 朋佳 本戦シード:(前期女流王座、前期ベスト4) 里見 香奈女流四冠 伊藤 沙恵女流三段 山根ことみ女流三段 加藤 桃子女流三段 本戦出場決定 ・ ・ ・ ・ ・ ・加藤結李愛女流初段 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 長沢千和子 ● ○ 加藤結李愛 112手 加藤結李愛女流初段---+ +-加藤結李愛女流初段 長沢千和子女流四段---+ ÷ 丹善人 ÷