タイトル | : 女流王座戦二次予選、長谷川優貴VS室谷由紀 |
投稿日 | : 2021/06/02(Wed) 16:42 |
投稿者 | : 丹善人 |
リコー杯女流王座戦二次予選、長谷川優貴VS室谷由紀の対局は、114手で後手の 室谷由紀が勝ち本戦に進出しました。 先手長谷川優貴、後手室谷由紀、相三間飛車、先後手とも玉を7二、3八に 置き、飛車を4段目に上げる先後同型で進みます。互いに伸ばした2筋8筋の 歩の後ろに、両者とも飛車を回して変則的な向かい飛車としました。 ここで後手から角交換。先手は8筋で歩の交換。手順は違えど後手も歩の交換で、 先後同型を続けます。 先手は9筋をついて、香車を釣り上げてから8四歩と攻めかかります。飛車を 自由に操って,香車交換から十分と飛車を引きます。後手は目先を変え、飛車を 転換させて成り込む準備。先手は後手玉正面を突破しようと駒を重ねます。 後手は玉の早逃げ。それでも角の打ち込みで優位を取ろうとしますが、後手も 角貼りで守ってきたので、馬を作るのが精一杯。 後手も先手玉への攻めが守りに駒を使ったので、攻めあぐねる状態。ということで、 先手はもう一度馬が入り込みます。後手も飛車を下げ、物量作戦で2筋から攻め こもうとします。先手も守り駒を集めて守り切ろうとします。駒数で足りない 後手はいったん攻撃を中止。 ついに先手に手番が回り、先手陣内の桂馬取りから守りに銀が下がったところで、 先手長谷川優希は飛車を前進させます。後手室谷由紀も受けている場合ではなく、 思い切っての攻撃開始。タイミング良く角筋を通したところで馬取り。馬を取った 銀を取ってしまうと、先手玉に詰めろがかかってしまうため、交換ができません。 やむを得ずに角筋を遮断する先手。後手は銀を逃がすこともできましたが、あえて 放置して攻めを続けます。 銀を奪い取って飛車成りからの詰めろが見える先手ですが、一手違いを目指して、 後手は玉正面からの攻めを続けます。先手はある程度対応した後、後手の持ち駒を 見て早逃げに。しかしここでの判断を誤ったか。一瞬の隙を逃さずにおそらくは 頓死状態でしょうか、室谷由紀が逃げる長谷川玉を縛って、勝利を奪い取りました。 【第11期リコー杯女流王座戦二次予選】女流王座:西山 朋佳 本戦シード:(前期女流王座、前期ベスト4) 里見 香奈女流四冠 伊藤 沙恵女流三段 山根ことみ女流三段 加藤 桃子女流三段 本戦出場決定 ・上田 初美女流四段 ・ ・塚田恵梨花女流初段 ・室谷 由紀女流三段 ・ ・加藤結李愛女流初段 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 長谷川優貴 ● ○ 室谷 由紀 114手 長谷川優貴女流二段---+ +-室谷 由紀女流三段 室谷 由紀女流三段---+ ÷ 丹善人 ÷