千 日 亭
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タイトル 女流王座戦二次予選、渡部愛VS北村桂香
投稿日: 2021/06/03(Thu) 17:51
投稿者丹善人

リコー杯女流王座戦二次予選、渡部愛VS北村桂香の対局は、139手で先手の
渡部愛が勝ち、本戦に駒を進めました。

先手渡部愛居飛車に、後手北村桂香三間飛車の対抗形。両者美濃に組んで守りを
固めます。後手が桂馬を上げて先手玉正面を狙ってきたので、後手は銀冠から
穴熊へと組み替えます。後手は2枚金を上げ、飛車を中央に振ります。

後手は積極的に銀を上げ、中央狙いに駒をぶつけてきます。先手も右銀を上げて
飛車を動ける様にして、中央に飛車を回します。後手はここで角交換要求。
応じて後手の飛車が5五に来たときに、先手は角打ちで角成りを果たします。
後手も飛車当てに角を打ち込み、馬を作ります。先手は不満ながらも中央突破
されぬ様に自陣の飛車頭に歩を貼ります。

後手は4筋で垂らしの歩。これにはたまらず、先手は角を追い返しに金を上げますが、
後手はあっさりと角銀交換。後手はと金を作って飛車を攻める算段。思い切りの良い
先手は飛車銀交換で飛車を捌きます。

後手の攻めが始まる前に手を作りたい先手渡部愛は、後手玉正面から歩を使って
攻めていきます。後手もいただいた飛車を打ち込んで、穴熊攻略を開始します。
先手は使えていない馬を引き、後手玉逃げ道封鎖を兼ねて、自陣に利かせます。
後手も使えていない飛車を回して、あわよくば飛車馬交換から、先手玉守りを
弱体化させながら攻撃を強めようとします。

先手渡部愛は攻防の角打ち。端攻撃で後手玉を端に追いやってから馬を攻めに
回します。さらに馬の利きを止めている後手の銀当てに香車打ち。後手は銀を取られる
のはあきらめて、金取りで角が出られることだけ防ぎます。銀を奪って優位になった
先手。後手北村桂香は玉の早逃げから、飛車を走らせて守りに利いている馬を狙います。
2枚の後手の飛車を歩で受けとめる先手。

後手は8筋で柱になって守っている先手の守り駒を崩したいところ、先手は銀引きで
9筋の香車を通して、8筋に歩を成り込みます。一手かせいで先手は銀が前進。
馬の筋を通そうとします。ついに香車も馬も筋が通り、先手渡部愛は後手玉頭に
銀を打ち込みます。ぎりぎり耐えようとする後手北村桂香です。

先手の攻めが続かないうちに、後手も先手穴熊の守り駒を剥がし、先手玉に襲いかかる
準備を完成させました。しかし先手も馬切りで詰めろを掛け、後手玉を追い詰めました。
後手からの攻めはぎりぎり間に合わず、先手が辛勝ながら後手玉を捕らえました。


【第11期リコー杯女流王座戦二次予選】女流王座:西山 朋佳

本戦シード:(前期女流王座、前期ベスト4)
里見 香奈女流四冠  伊藤 沙恵女流三段
山根ことみ女流三段  加藤 桃子女流三段

本戦出場決定
・上田 初美女流四段  ・  ・塚田恵梨花女流初段
・室谷 由紀女流三段  ・渡部 愛 女流三段  ・加藤結李愛女流初段
・山田 久美女流四段  ・山口恵梨子女流二段  ・
・加藤 圭 女流二段  ・  ・中村真梨花女流三段


渡部 愛  ○  ● 北村 桂香  139手

渡部 愛 女流三段---+
           +-渡部 愛 女流三段
北村 桂香女流初段---+


÷  丹善人  ÷


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