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| タイトル | ： 淸麗戦本戦香川愛生VS加藤桃子 |
| 投稿日 | ： 2021/06/18(Fri) 16:23 |
| 投稿者 | ： 丹善人 |
第３期大成建設杯淸麗戦本戦１回戦、香川愛生VS加藤桃子の対局は、１２２手で 後手の加藤桃子が勝ち、挑戦者決定戦に駒を進めました。 先手、無敗で本戦に勝ち進んだ香川愛生、３間飛車に、後手、１回戦再挑戦で 勝ち上がってきた加藤桃子、居飛車の出だし。両者美濃に組んだ後、両者 銀冠に移行しようというところで、先手が７筋歩の交換。両端の歩を突き合って、 囲いを固める中、先手は穴熊に潜りました。 両者飛車を４段目に据え、後手が中央から銀を上げ、先手が飛車の利きを 通して銀の進出を塞ごうとすると、後手は飛車を５筋に回して銀の援護に 出ます。中央を守ろうとする先手に、後手は駒を足していきます。 後手の駒が中央に集まったところで、先手は空いた８筋からの飛車の進出を はかります。 後手は先手の出方を気にせずに、２筋から直接先手玉狙いの攻めに入ります。 先手陣を乱してから、とりあえず先手飛車の進出を抑え、先手からの攻めが なくなったところで、じっくり駒を伸ばして行きます。ただのところに銀を 上げて角をぶつけての交換要求。かと思えば、後手は先手玉守りの金が上がった ところで、タダになった銀を角で奪い取って、実質銀交換。さらに飛車先も 開いたことで、一気に大駒の成り込みも果たせそうです。 先手香川愛生も一矢を報いたいところ。後手玉守りの銀を浮かせた後、飛車 当てに金を前進。後手加藤桃子は飛車取りを放置。速度勝ちできると判断して 先手玉側に歩を貼り付け、金で取らせて、空いたところに角の成り込み。 先手は飛車を取りますが、飛車金交換となって、後手の持ち駒に金が増えた ため、後手玉を攻めている余裕はなさそう。 それでもまだ諦めていない先手は後手玉を釣り上げての飛車張りでの王手。 後手の攻め駒をすべて合駒に使わせることに成功しました。 持ち駒に歩しかない後手ですが、それで攻めて行くしかなく、再度寄せを 目指します。受けても受けきれないと判断したのか先手も攻めの継続。 後手玉はこれをぎりぎりかわします。 先手も一手違いを目指して駒を集めますが、後手加藤桃子はこれでしのげる と判断したのでしょう、攻めを進めます。先手香川愛生もこれしかないという 攻め。一手間違えば後手玉は頓死してしまいます。十分時間を残す後手は 慎重に受けます。最後はしっかり逃げ場を確保した後手が逃げ切り、先手玉を しっかり寄せきりました 【第２期大成建設杯清麗戦予選決勝・本戦】清麗:里見 香奈 全勝本戦進出者：香川 愛生女流四段 各組予選決勝進出者 ６回戦再挑戦：山根ことみ女流二段 ５回戦再挑戦：伊藤 沙恵女流三段 ４回戦再挑戦：上田 初美女流四段 ３回戦再挑戦：中井 広恵女流六段 ２回戦再挑戦：鈴木 環那女流三段 １回戦再挑戦：加藤 桃子女流三段 香川 愛生 ● ○ 加藤 桃子 １２２手 中井 広恵女流六段---+ （３回戦再挑戦） +-中井 -+ 上田 初美女流四段---+ | （４回戦再挑戦） +- -+ 伊藤 沙恵女流三段---+ | | （５回戦再挑戦） +-鈴木 -+ | 鈴木 環那女流三段---+ +- （２回戦再挑戦） | 加藤 桃子女流三段---+ | （１回戦再挑戦） +-加藤桃-+ | 山根ことみ女流二段---+ +-加藤桃-+ （６回戦再挑戦） | 香川 愛生女流四段------------+ （予選全勝通過） ÷ 丹善人 ÷