タイトル | : 女流王座戦本戦1回戦、山根ことみVS小高佐季子 |
投稿日 | : 2021/07/17(Sat) 10:39 |
投稿者 | : 丹善人 |
リコー杯女流王座戦本戦1回戦、山根ことみVS小高佐季子の対局は、89手で先手の 山根ことみが勝ち、2回戦に駒を進めました。 先手山根ことみ、飛車先保留で金銀を上げ、体制を築き、後手小佐季子は4間飛車に 先手は態勢を決めてから飛車先を突きます。 互いに銀が上がり、先手は後手の銀を誘い込んでから桂馬を跳ね。角を上げさせます。 後手は銀交換から角交換と進め、玉を誘って角貼り。これを銀で受けますが、動けない銀を 見て、飛車が走ります。 後手小佐季子は思い切りよく飛車切りから角で銀取りの王手。角で受ける先手山根ことみ ですが、後手はここでも角交換。前に出ている先手飛車を追い返して、角金両当たりの 角を打ちます。これを先手は放置。飛車の打ち込み場所を求めて後手守り陣を乱しに かかります。 後手は守りより攻めを優先。タダとなっている飛車を取りますが先手も金取りで後手玉に プレッシャーをかけます。後手も先手玉への攻めの駒を貼りますが、読み切ったのか、 先手はこれを放置。後手玉を追い詰めます。後手はここで、最後のお願いでの馬引での 王手。ここは銀合いが普通の所、切られて危ない筋があったのか、先手は歩で合駒。 ならばと飛車の打ち込みで先手玉に詰めろを掛けます。 先手はとりあえず後手玉を隅に追い詰めた後、守りに駒を投入します。対する後手も 詰めろをかけます。後手玉を詰ます以外に手がなくなった先手の最後の攻撃が開始 されます。 しかし、77手目に守りに打ったと思われた詰めろ逃れの銀打ちが、実は後手玉を 追い詰める詰めろ逃れの詰めろだったことが判明。後手玉は気がつけば逃げ道封鎖 されており、詰め将棋巧者の山根ことみの面目躍如たる所、後手玉をあっという間に 追い詰めてしまいました。 【第11期リコー杯女流王座戦本戦】女流王座:西山 朋佳 山根ことみ ○ ● 小高佐季子 89手 伊藤 沙恵女流三段-------+ +-伊藤 -+ 加藤結李愛女流初段-------+ | +- -+ 中村真梨花女流三段-------+ | | +-脇田 -+ | 脇田菜々子女流初段-------+ | +- -+ 塚田恵梨花女流初段-------+ | | +-山口恵-+ | | 山口恵梨子女流二段-------+ | | | +- -+ | 小佐季子女流初段-------+ | | +-山根 -+ | 山根ことみ女流三段-------+ | +- 加藤 桃子女流三段-------+ | +-加藤桃-+ | 加藤 圭 女流二段-------+ | | +- -+ | 山田 久美女流四段-------+ | | | +-山田久-+ | | 中澤 沙耶女流初段-------+ | | +- -+ 室谷 由紀女流三段-------+ | +- -+ | 上田 初美女流四段-------+ | | +- -+ 渡部 愛 女流三段-------+ | +- -+ 里見 香奈女流四冠-------+ ÷ 丹善人 ÷