千 日 亭
[トップに戻る] [記事リスト] [新着記事] [ワード検索] [過去ログ] [管理用]

タイトル 白玲戦七番勝負第2局
投稿日: 2021/09/18(Sat) 17:02
投稿者丹善人

西山朋佳の先勝で開始された、第1期白玲戦七番勝負第2局は、106手で後手の
西山朋佳が連勝しました。

先手渡部愛居飛車に、後手西山朋佳四間飛車の対抗形。駒がぶつかる前に玉形を決めて
いきます。双方とも7筋に行を置き、先手は角を6六と上げます。さらに右桂を上げて、
飛車を成り込ませる構えを見せますが、後手は飛車を2筋に回して受けます。

先手が両銀を上げたので、飛車が成り込む筋が消え、後手は金上げから飛車を5筋に回して
中央から攻める構え。中央で歩の交換から後手の金が前進、角当たりとします。逃げ場のない
先手角は、やむなく角金交換。角を取った後手飛車は3筋に回って、銀で受けると、そのまま
下段へと移動します。

先手は2二歩と打った後、と金を作って後手飛車を3筋から移動させてついでに香車も
奪います。後手は桂馬交換を迫ります。玉頭に桂馬の打ち込み場所があるため、その後の変化を
考えて、先手は後手飛車角先を止めます。どちらで取っても桂馬が飛んで当たりとできる
ところ、後手は角で取り、先手は香車の田楽刺しに。後手は豊富な歩を用いて、5六歩と
止めます。駒を持てばいつでも打ち込める態勢です。目障りなので先手は誘いに乗ります。

5四歩と受ける後手。ここで先手は狙いの桂馬を飛ばして角を5三からどかせて、2筋での
桂馬交換。飛車が成り込める態勢ができました。これに対して角打ちの返し技が見えますが、
先手はいけると信じて踏み込みます。角打ちは後回しで、当初の狙い通り、先手玉先に
桂馬を貼って揺さぶる後手。当たりになっている金を見捨てて銀下げで引き締めます。

桂金交換で駒得した後の待望の角貼り。先手渡部愛はヒスの成り込みを決行。ならばと
香車を払い取る後手西山朋佳。ここで先手は6四の角を追いはる桂馬打ち。引いた角が
龍当たりとなり3段目に移動する先手。後手玉への脅威が減った後手はここで一気に
先手玉に襲いかかります。

先手からの攻めはつながらず、後手が一方的に寄せきりました。


【第1期ヒューリック杯 白玲戦七番勝負】白玲:

渡部 愛 ●  ○ 西山 朋佳

+------+----------+------+------+------+------+------+------+------+
|   | 氏 名 |第1局|第2局|第3局|第4局|第5局|第4局|第5局|
+------+----------+------+------+------+------+------+------+------+
|   |西山 朋佳| 先 |   | 先 |   | 先 |   |   |
|   | 女流三冠| ○ | ○ |   |   |   |   |   |
+------+----------+------+------+------+------+------+------+------+
|   |渡部 愛 |   | 先 |   | 先 |   | 先 |   |
|   | 女流三段| ● | ● |   |   |   |   |   |
+------+----------+------+------+------+------+------+------+------+
|   | 手 数 |105|106|   |   |   |   |   |
+------+----------+------+------+------+------+------+------+------+

第1局  9月11日(土) 東京都 港区 「グランドニッコー東京 台場」
第2局  9月18日(土) 石川県 金沢市 「ホテル日航金沢」
第3局 10月 2日(土) 鹿児島県 指宿市 「指宿 白水館」
第4局 10月16日(土) 奈良県 奈良市 「ふふ奈良」
第5局 10月23日(土) 京都府 京都市 「ゲートホテル京都高瀬川」
第4局 11月 6日(土) 東京都 台東区 「浅草ビューホテル」
第5局 11月12日(金) 東京都 渋谷区 「東京将棋会館」


÷  丹善人  ÷


- 返信フォーム (この記事に返信する場合は下記フォームから投稿して下さい)
おなまえ
タイトル
メッセージ   図表モード 手動改行 強制改行  
参照先−(入力禁止です)
暗証キー (英数字で8文字以内)
  プレビュー

- 以下のフォームから自分の投稿記事を修正・削除することができます -
処理 記事No 暗証キー