千 日 亭
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タイトル 女流王座戦二次予選 中澤沙耶VS藤井奈々
投稿日: 2018/06/06(Wed) 16:05
投稿者丹善人

女流王座戦二次予選開幕局、中澤沙耶VS藤井奈々の対局は、106手で後手の
藤井奈々が勝ち本戦に勝ち進むと共に、念願の女流2級昇級を果たしました。

先手中澤沙耶居飛車の出だしに、本局に勝てば規定により女流2級に昇級となる
後手藤井奈々はゴキゲン中飛車に出ます。
互いに玉を移動させた後、先手は角交換。その後後手は美濃に囲い、飛車を
1段目に下げます。対する先手は玉を7八に置き、金銀枚が6筋という
守りには少し不安な形にします。
先手の右銀と後手の左銀が上がって5五の位を巡っての睨み合いとなりました。

先手が6五歩とついて左銀上がりを見せると、後手は3五銀と出て銀をぶつけて
きました。
銀交換の後後手は5筋の歩を突き玉のこびんを薄くしたところで、こびん狙いに
角を3四に打ちます。
先手は後手の飛車が前進することを想定しての後手玉のこびん狙いに7筋の歩を
進めていましたが、後手は飛車は上がらずにあくまで先手玉のこびんをこじ
開けようと攻めていきます。

駒を足して守ろうとする先手と繰り返して駒を打つ後手で千日手模様となりました。
先手は守り駒の打つ位置を変えて千日手打開を図りますが、後手はあくまで千日手を
要求します。

ようやくにして千日手打開が図れた先手でしたが、玉が敵の攻め駒近くに出ていった
ことがやや危険な状態に。後手は攻めるならこことばかりに駒を足しながら一気に
攻めかかります。
先手は守りに打った金を上げて角取りに出ますが、後手は角を犠牲にして先手玉の
守り駒をすべてはがし、成桂を土台に金打ちから攻めの拠点を築き、飛車の進出を
図ります。先手はここで攻防の角打ち。飛車をくい止めながら後手玉のこびんを狙い、
一気の逆転を図ります。

千日手模様から先手がうまく打開を図り、後手の攻めが切れかけの所、後手も先手の
角が狙う後手玉のこびんに歩を貼って受け、先手の攻めを消します。
先手はならばと飛車取りの歩打ち。ここで後手は飛車角交換から角の打ち込みで
攻めを継続させますが、持ち駒がなく、継続は難しいところ。されども駒が入れば
先手玉が追い詰められるのも時間の問題なので、当面の攻める手順がない先手も
守りに集中させたいところです。

時間を使って受けを考えていた先手中澤沙耶は持ち駒を節約、眠っている飛車で
角交換。後手からのすぐの寄せがないと見て、先に後手玉を寄せきってしまう方針に
出ました。ここは応じるしかない後手藤井奈々。一手も間違えられない終盤を
迎えました。

先手は攻めの角打ち。これが詰めろかどうかは微妙なところ。危ないとふんだ後手は
保険にタダ捨ての守りの金打ち。これを先手が食えば確実に詰めろはなくなり、
後手の攻めが間に合います。
読み切れない先手は攻めを敢行。おそらく読み切ってのタダ捨ての金打ちだった
のでしょう。後手は落ち着いてこれを受けます。
攻め手のなくなった中澤沙耶はここで投了。藤井奈々女流3級はこれで今期5連勝と
いう文句なしの成績と共に、本戦入りによって、念願の女流2級昇級、正式入会を
果たしました。


【第8期リコー杯女流王座戦二次予選】女流王座:里見 香奈女流五冠

本戦シード:(前期ベスト4)
加藤桃子奨励会初段  香川 愛生女流三段
西山朋佳奨励会三段  室田 伊緒女流二段

本戦出場決定
・  ・  ・
・  ・  ・
・  ・藤井 奈々女流2級  ・
・  ・  ・

中澤 沙耶 ●  ○ 藤井 奈々  106手

中澤 沙耶女流初段---+
           +-藤井 奈々女流3級
藤井 奈々女流3級---+


÷  丹善人  ÷


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