若 葉 亭
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タイトル 【戦法図鑑】104 角換り腰掛け銀 対後手棒銀[1]
投稿日: 2005/03/03(Thu) 18:46
投稿者千鳥銀

腰掛け銀には棒銀が有力と言う事で、後手が追従して先後同型にせず
棒銀で対抗する変化を御紹介します

「図1」までの手順

▲7六歩    ▽8四歩    ▲2六歩    ▽3二金    ▲7八金    ▽8五歩
▲7七角    ▽3四歩    ▲8八銀    ▽7七角成  ▲同 銀    ▽4二銀
▲3八銀    ▽7二銀    ▲9六歩

「図1」
後手の持駒:角 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金v玉 ・ ・v桂v香|一
| ・v飛v銀 ・ ・v銀v金 ・ ・|二
|v歩 ・v歩v歩v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・ 歩 ・|六
| ・ 歩 銀 歩 歩 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ ・ 金 ・ ・ ・ 銀 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ 玉 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 
手数=15  ▲9六歩(97)  まで

「図1」は(角換りパターン2)から以下、先手が▲9六歩と端を突き後手の
出方を打診した局面です ここで▽8三銀と行くのは▲3六歩から早繰り銀に
されて思わしく無いのは89、90章で解説しました 

「図1」から「図2」までの手順

▽9四歩    ▲1六歩    ▽1四歩    ▲4六歩    ▽8三銀    ▲4七銀
▽8四銀    ▲5八金

「図2」
後手の持駒:角 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金v玉 ・ ・v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・ ・v銀v金 ・ ・|二
| ・ ・v歩v歩v歩v歩 ・v歩 ・|三
|v歩v銀 ・ ・ ・ ・v歩 ・v歩|四
| ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩 ・ 歩 歩|六
| ・ 歩 銀 歩 歩 銀 歩 ・ ・|七
| ・ ・ 金 ・ 金 ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ 玉 ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 
手数=23  ▲5八金(49)  まで

端を受け、▲4六歩を見てから▽8三銀と出るのが後手側の有力策なのは
これもここまで解説した通りですが、先後の違いと▲2五歩 ▽3三銀の
2手が入っていない事により大きな違いが生じます

「図2」から「図3」までの手順

▽9五歩    ▲同 歩    ▽同 銀    ▲同 香    ▽同 香    ▲9四歩
▽9二歩    ▲7五歩    ▽9八香成  ▲7四歩    ▽同 歩    ▲5五角

「図3」
後手の持駒:角 香 歩 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・v桂 ・v金v玉 ・ ・v桂v香|一
|v歩v飛 ・ ・ ・v銀v金 ・ ・|二
| ・ ・ ・v歩v歩v歩 ・v歩 ・|三
| 歩 ・v歩 ・ ・ ・v歩 ・v歩|四
| ・v歩 ・ ・ 角 ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・ 歩 歩|六
| ・ 歩 銀 歩 歩 銀 歩 ・ ・|七
|v杏 ・ 金 ・ 金 ・ ・ 飛 ・|八
| ・ 桂 ・ ・ 玉 ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:銀 
手数=35  ▲5五角打  まで

「図2」の局面ですぐに▽9五歩と端攻めに行くのは▲7五歩から▲7四歩が
▽4二銀の形を咎めて好手となり、「図3」までを狙いとされると変化は
有りますが後手側に思わしい形勢ではありません

「図2」から「図4」までの手順

▽3三銀    ▲6六歩    ▽4二玉    ▲3六歩    ▽9五歩    ▲同 歩
▽同 銀    ▲同 香    ▽同 香    ▲9四歩    ▽9二歩    ▲4八玉
▽9八香成  ▲3七桂    ▽8九成香  ▲2九飛

「図4」
後手の持駒:角 桂 香 
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
|v歩v飛 ・ ・ ・v玉v金 ・ ・|二
| ・ ・v歩v歩v歩v歩v銀v歩 ・|三
| 歩 ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・v歩|四
| ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 歩 ・ 歩 歩 歩 歩|六
| ・ 歩 銀 ・ 歩 銀 桂 ・ ・|七
| ・ ・ 金 ・ 金 玉 ・ ・ ・|八
| ・v杏 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 銀 
手数=39  ▲2九飛(28)  まで

自陣を固めてから▽9五歩と来た場合は端で銀香交換した後に▲9七歩と
受けておいても難しい将棋になります 飛車先を一つで止めているのと
▲1六歩と端を突いている形の為、▽2六香から▽4四角或いは▽1五角と
言った手が無いので89章で御紹介した形とは事情が違ってくるのです
▽4二玉の所で▽9五歩と仕掛けて来た時は、この進行を選ぶ事になります
▽4二玉ともう一手、手を入れてからの▽9五歩には▲4八玉から右玉も
棒銀の端攻めから遠ざかるので有力で、「図3」では次に▲8九飛の
成香取りが受からず先手の指せる形勢です


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