若 葉 亭
[トップに戻る] [記事リスト] [新着記事] [ワード検索] [過去ログ] [管理用]

タイトル 【戦法図鑑】145 鷺宮定跡[3]
投稿日: 2005/03/10(Thu) 21:58
投稿者千鳥銀

引き続き▽5四歩、▽1二香形に対する先手の対抗手を見て頂きます

「図1」
後手の持駒:角 歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・v玉v銀 ・v金 ・v飛 ・v香|二
| ・v歩v歩v歩 ・v銀 ・v歩v歩|三
|v歩 ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 銀v桂 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 金 金 銀 飛 ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 
手数=38  ▽3二飛(42)  まで

「図1」は前章「図2」と同一局面、後手が▽3二飛と回った所です

「図1」から「図2」までの手順

▲2八飛    ▽2四歩    ▲3三角    ▽6四角    ▲2六飛    ▽4二角
▲2四銀    ▽3四銀    ▲4二角成  ▽同 金    ▲3五歩    ▽同 銀
▲2五飛    ▽3六銀    ▲3五飛    ▽同 飛    ▲同 銀    ▽2五飛

「図2」
後手の持駒:角 歩四 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・v玉v銀 ・ ・v金 ・ ・v香|二
| ・v歩v歩v歩 ・ ・ ・ ・v歩|三
|v歩 ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 銀v飛 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・v銀 ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 金 金 銀 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:飛 角 桂 
手数=56  ▽2五飛  まで

▲2八飛と一旦桂取りに寄って▽2四歩とさせてから▲3三角と打つ事により
2四に角が成れるように一工夫しますが、▽6四角として▲2六飛に▽4二角
と言う絶妙手順が有り以下「図2」まで、やはり先手不利となるのです
▽6四角では単に▽4二角と打つ手も有りますが、飛車を吊り出しておく方が
変化によっては3八に飛車を成る手が生じるので得となります

「図1」から「図3」までの手順

▲3六飛    ▽2八角    ▲1一角    ▽4二金    ▲2六飛    ▽1九角成
▲2五飛    ▽3四銀    ▲同 銀    ▽同 飛    ▲2三飛成  ▽3八飛成
▲1二龍

「図3」
後手の持駒:銀 香 歩三 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・ 角|一
| ・v玉v銀 ・ ・v金 ・ ・ 龍|二
| ・v歩v歩v歩 ・ ・ ・ ・v歩|三
|v歩 ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 金 金 銀v龍 ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂v馬|九
+---------------------------+
先手の持駒:銀 桂 香 歩 
手数=51  ▲1二龍(23)  まで

「図1」では▽2七角や▽3七歩と打つ手を事前に防いで▲3六飛と浮くのが
最有力手段となります これに▽2八角と打つのは▲1一角 ▽4二金と
させてから▲2六飛とするのが好手で以下「図3」の▲1二龍が金取りに当り
先手優勢となります

「図1」から「図4」までの手順

▲3六飛    ▽6四角    ▲1一角    ▽4二金    ▲3七桂    ▽同桂成
▲同 銀

「図4」
後手の持駒:桂 歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・ 角|一
| ・v玉v銀 ・ ・v金v飛 ・v香|二
| ・v歩v歩v歩 ・v銀 ・v歩v歩|三
|v歩 ・ ・v角v歩 ・ 歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 銀 ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ 飛 ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 銀 ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 金 金 ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:桂 
手数=45  ▲同 銀(48)  まで

▲3六飛には▽6四角と打つのが実戦では最も多い応手です これに対しても
先手は▲1一角と打ち▽4二金とさせてから▲3七桂とします 以下「図4」まで
形勢不明となります 後手の▽5四歩、▽1二香形には他に▲6六歩と角道を
一旦止める手や▲4六歩と突く手などいろいろ変化は有りますが、いずれも難解です


- 関連一覧ツリー (▼ をクリックするとツリー全体を一括表示します)

- 返信フォーム (この記事に返信する場合は下記フォームから投稿して下さい)
おなまえ
タイトル
メッセージ   図表モード 手動改行 強制改行  
参照先−(入力禁止です)
暗証キー (英数字で8文字以内)
  プレビュー

- 以下のフォームから自分の投稿記事を修正・削除することができます -
処理 記事No 暗証キー