若 葉 亭
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タイトル 【戦法図鑑】153 ▲5七銀右型 3八飛戦法[1]
投稿日: 2005/04/07(Thu) 15:17
投稿者千鳥銀

151、152章で後手の▽4三銀に対して右銀を使った急戦を見て頂きましたが
本章では後手が▽4三銀と上がらない場合の▲5七銀右型の急戦型戦法を御紹介します

「図1」までの手順

▲7六歩    ▽3四歩    ▲2六歩    ▽4四歩    ▲4八銀    ▽4二飛
▲6八玉    ▽9四歩    ▲9六歩    ▽7二銀    ▲7八玉    ▽3二銀
▲5六歩    ▽6二玉    ▲5八金右  ▽7一玉    ▲3六歩    ▽8二玉
▲5七銀    ▽5二金左  ▲2五歩    ▽3三角  ▲3八飛

「図1」
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・v金v飛v銀 ・ ・|二
| ・v歩v歩v歩v歩 ・v角v歩v歩|三
|v歩 ・ ・ ・ ・v歩v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 銀 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 角 玉 ・ 金 ・ 飛 ・ ・|八
| 香 桂 銀 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=23  ▲3八飛  まで

先手の▲5七銀に▽5二金左として左銀を3二においたまま美濃囲いを完成したのに
対して▲3八飛と鷺宮定跡と同じように角頭に狙いをつけ「図1」となります
この右銀を5七に上がっての▲3八飛戦法の方が、鷺宮定跡より前から有った戦型です

「図1」から「図2」までの手順

▽4三銀    ▲3五歩    ▽同 歩    ▲4六銀    ▽4五歩    ▲3三角成
▽同 桂    ▲3五銀    ▽2五桂    ▲3四歩

「図2」
後手の持駒:角 歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・v香|一
| ・v玉v銀 ・v金v飛 ・ ・ ・|二
| ・v歩v歩v歩v歩v銀 ・v歩v歩|三
|v歩 ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 銀v桂 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 金 ・ 飛 ・ ・|八
| 香 桂 銀 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 
手数=33  ▲3四歩  まで

▲3八飛に▽4三銀と角頭を守るのは、鷺宮定跡と同様に当然考えられる手ですが
右銀型▲3八飛戦法に対してははどうでしょうか ▲3四歩と押えるまで全く同じ手順で
進んで「図2」となります

「図2」から「図3」までの手順

▽3二飛    ▲6六角    ▽3四銀    ▲同 銀    ▽3七歩    ▲2八飛
▽3四飛    ▲2五飛    ▽2四歩    ▲4五飛    ▽3八歩成  ▲4一飛成
▽2九と    ▲1一龍    ▽3八飛成 ▲9五歩    ▽同 歩    ▲9三歩

「図3」
後手の持駒:角 銀 桂 歩三 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・ 龍|一
| ・v玉v銀 ・v金 ・ ・ ・ ・|二
| 歩v歩v歩v歩v歩 ・ ・ ・v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・|四
|v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 角 歩 ・ ・ ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 金 ・v龍 ・ ・|八
| 香 桂 銀 金 ・ ・ ・vと 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:銀 桂 香 
手数=51  ▲9三歩  まで

▲3四歩に▽3二飛と迎撃するのも鷺宮定跡と同様の手順ですが、この形では▲6六角と
打つ手が好手となります ▽3四銀 ▲同銀 ▽3七歩として捌いて来ますが、以下▲4五飛に
▽3八歩成となった時に鷺宮定跡の場合は4八に銀がいる為不利となりましたが
この右銀型では、その銀が7九に変わる事により全く結果が変わり「図3」では先手優勢です

「図2」から「図4」までの手順

▽3二歩    ▲2八飛    ▽2四歩    ▲3三歩成  ▽同 歩    ▲2四銀
▽3四銀    ▲3三銀成  ▽4四飛    ▲6六角    ▽7四飛    ▲3四成銀
▽同 飛    ▲2五飛    ▽3八飛成  ▲3九歩    ▽3四龍    ▲2一飛成

「図4」
後手の持駒:角 銀 歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ 龍v香|一
| ・v玉v銀 ・v金 ・ ・ ・ ・|二
| ・v歩v歩v歩v歩 ・ ・ ・v歩|三
|v歩 ・ ・ ・ ・ ・v龍 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 角 歩 ・ ・ ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 金 ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 銀 金 ・ ・ 歩 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:銀 桂 歩 
手数=51  ▲2一飛成  まで

▲3四歩に▽3二歩と受ける手も有りますが、これには▲2八飛 ▽2四歩に▲3三歩成と
成り捨ててから▲2四銀と言う巧妙な手段が有り、以下▽4四飛に▲6六角と打つのが
やはりこの場合もポイントになります この手は更に自陣の3九の位置にも利いているのが
右銀型では好手となる要因です ▽3八飛成に▲3九歩と打ち飛車を追ってから▲2一飛成とした
「図4」は先手優勢の局面です 右銀型の▲3八飛に対して▽4三銀は悪手となるのです


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