若 葉 亭
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タイトル 【戦法図鑑】176 対四間飛車5筋位取り[2]
投稿日: 2008/06/02(Mon) 14:29
投稿者千鳥銀

前章に引き続き対四間飛車5筋位取り戦法の変化を御紹介します

「図1」

後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・v飛 ・v桂 ・|一
| ・v玉v銀 ・v金 ・ ・ ・v香|二
| ・v歩 ・ ・v歩v銀v角v歩v歩|三
|v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ 歩 ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 銀 歩 歩 ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 桂 ・ 歩|七
| ・ 角 玉 ・ 金 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=32  ▽4一飛(42)  まで

「図1」は前章「図2」と同一局面、後手が▽4一飛と引いた所です

「図1」から「図2」までの手順

▲4五歩    ▽同 歩    ▲同 銀    ▽5一角    ▲7九角    ▽3三桂
▲5六銀    ▽3五歩    ▲2六飛    ▽4四銀    ▲3五歩    ▽8四角
▲4二歩    ▽同 飛    ▲3四歩    ▽4八角成  ▲同 金    ▽3五銀
▲2八飛    ▽3九銀    ▲3三歩成  ▽4八飛成  ▲同 飛    ▽同銀不成
▲4三と    ▽同 金    ▲8六桂    ▽6三金    ▲3五角

「図2」

後手の持駒:飛 歩三 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・v玉v銀 ・ ・ ・ ・ ・v香|二
| ・v歩 ・v金v歩v金 ・v歩v歩|三
|v歩 ・v歩v歩 ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ 歩 ・ 角 歩 ・|五
| 歩 桂 歩 ・ 銀 ・ ・ ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 桂 ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ ・v銀 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:飛 角 銀 歩 
手数=61  ▲3五角(79)  まで

「図1」からの▲4五歩に対しては▽同歩 ▲同銀に▽5一角と引くのが▽3三桂跳ねを
用意して作戦負けを避ける後手側の手段です しかしすぐに▽3三桂から▽3五歩と反撃するのは
以下激しい応酬が続きますが▲8六桂と打つ手が厳しく「図2」まで後手が不利となります

「図1」から「図3」までの手順

▲4五歩    ▽同 歩    ▲同 銀    ▽5一角    ▲7九角    ▽6三金
▲2四歩    ▽同 歩    ▲同 角    ▽3三桂    ▲4四歩    ▽3二銀
▲3四銀    ▽4四飛    ▲3五歩    ▽3六歩

「図3」

後手の持駒:歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金v角 ・ ・ ・ ・|一
| ・v玉v銀 ・ ・ ・v銀 ・v香|二
| ・v歩 ・v金v歩 ・v桂 ・v歩|三
|v歩 ・v歩v歩 ・v飛 銀 角 ・|四
| ・ ・ ・ ・ 歩 ・ 歩 ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ ・ ・v歩 ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 桂 ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 金 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩二 
手数=48  ▽3六歩打  まで

「図2」までの手順中で▲7九角に対して平然と▽6三金と高美濃に組み上げておくのが
意外にもこの形の最善なのです ▲2四歩から▲同角と出た瞬間に▽3三桂と跳ねます
次に▽2一飛と回られると困るので、▲5六銀と逃げる訳には行きません 勢い▲4四歩と
攻め掛かりますが、以下「図3」まで後手の指し易い局面となります 此処まで他にも変化は
有りますが▲4五歩から▲同銀と交換に行く手も、この対抗手段により先手不利となるのです

[図1から「図4」までの手順

▲1六歩    ▽1四歩    ▲5七銀    ▽6三金    ▲6八金上  ▽7三桂

「図4」

後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金 ・v飛 ・v桂 ・|一
| ・v玉v銀 ・ ・ ・ ・ ・v香|二
| ・v歩v桂v金v歩v銀v角v歩 ・|三
|v歩 ・v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩|四
| ・ ・ ・ ・ 歩 ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 銀 歩 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 ・ 歩 銀 ・ 桂 ・ ・|七
| ・ 角 玉 金 金 ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=38  ▽7三桂(81)  まで

結局「図1」から▲4五歩と突く手自体が成立しないとなると、逆に先手が動き難い将棋と
なってしまいます 「図4」以降は後手には▽5四歩や▽5一飛としてから▽5四歩そして
▽8四歩と玉形を進展させる手、また場合によっては▽1三香 ▽4ニ飛から▽1五歩と
端から攻め▲同歩なら▽1ニ飛など指す手に困りません 以上の理由で▲5七銀左型からの
5筋位取りは指されなくなりました 次章では位取り本来の押さえ込みを狙う形を御紹介します


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