若 葉 亭
[トップに戻る] [記事リスト] [新着記事] [ワード検索] [過去ログ] [管理用]

タイトル 【戦法図鑑】200 藤井システムVS居飛車穴熊[4]
投稿日: 2016/01/20(Wed) 00:08
投稿者千鳥銀

本章では▽4三銀と上がる攻撃形の藤井システムをご紹介します。

「図1」までの手順

▲7六歩    ▽3四歩    ▲2六歩    ▽4四歩    ▲4八銀    ▽4二飛
▲6八玉    ▽9四歩    ▲7八玉    ▽9五歩    ▲5六歩    ▽7二銀
▲5八金右  ▽3二銀    ▲2五歩    ▽3三角    ▲5七銀    ▽4三銀

「図1」

後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金v玉v金 ・v桂v香|一
| ・ ・v銀 ・ ・v飛 ・ ・ ・|二
| ・v歩v歩v歩v歩v銀v角v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・v歩v歩 ・ ・|四
|v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 銀 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ 角 玉 ・ 金 ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 銀 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=18  △4三銀  まで

「図1」は▽9五歩型の藤井システムで▽5二金右を▽4三銀に変えた
新藤井システムの局面です。

「図1」から「図2」までの手順

▲7七角    ▽6四歩    ▲8八玉    ▽7四歩    ▲6六歩    ▽7三桂
▲6七金    ▽6二飛    ▲9八香    ▽6五歩    ▲9九玉    ▽8五桂
▲8六角    ▽6六歩    ▲同 銀    ▽4五歩    ▲5三角成  ▽6六飛

「図2」

後手の持駒:銀 歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金v玉v金 ・v桂v香|一
| ・ ・v銀 ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・v歩 ・ ・ 馬v銀v角v歩v歩|三
| ・ ・v歩 ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
|v歩v桂 ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩v飛 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 金 ・ 歩 歩 ・ 歩|七
| 香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 玉 桂 銀 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩二 
手数=36  △6六飛  まで

先手がこの局面で居飛車穴熊を目指すと▽6二飛と回る手や場合に拠っては
▽5四銀と攻め駒を増援する手が有り、攻撃力が▽3二銀型と比べて強く
▲7七角から▲3六歩の逆モーションも通用せず、変化は有る物の穴熊に
組む前に潰される事になります。しかしこれで189章から193章までで
ご紹介した対左美濃の▽3二銀型藤井システムが使用出来なくなり、再び左美濃が
復活する事になるのです。

「図1」から「図3」までの手順

▲3六歩    ▽6二玉    ▲3五歩    ▽同 歩    ▲4六銀    ▽3六歩
▲2六飛    ▽3二飛    ▲3五銀    ▽4五歩    ▲3三角成  ▽同 飛
▲5七角

「図3」

後手の持駒:角 歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・v金 ・v桂v香|一
| ・ ・v銀v玉 ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・v歩v歩v歩v歩v銀v飛v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
|v歩 ・ ・ ・ ・v歩 銀 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 ・ 歩 ・v歩 飛 ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 角 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 金 ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 銀 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=31  ▲5七角  まで

穴熊に組むのが危険なら、▽3二銀型より更に不安定な玉形を狙って▲3六歩と
急戦を仕掛ける手が有効になります。▽3二銀型では一直線の急戦は意外に
上手く行きませんでしたが、居玉の上に左金が立ち遅れている▽4三銀型では
違って来ます。▲3五歩を▽同歩と取るのは「図3」までで先手が有利となります。

「図1」から「図4」までの手順

▲3六歩    ▽6二玉    ▲3五歩    ▽3二飛    ▲4六歩    ▽3五歩
▲4五歩    ▽5二金左  ▲4四歩    ▽3四銀    ▲4八飛    ▽4二飛
▲4六銀    ▽4七歩    ▲同 飛    ▽4四角    ▲同 角    ▽同 飛
▲2二角    ▽7四飛    ▲4八飛    ▽3三角    ▲同角成    ▽同 桂
▲6五角    ▽8四角    ▲5七銀    ▽4五桂    ▲6六銀    ▽6四飛
▲3二角成  ▽6六飛    ▲同 歩    ▽同 角    ▲4七飛    ▽5七銀
▲3一飛    ▽5八銀不成▲同 金    ▽5七金    ▲6七金

「図4」

後手の持駒:歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ 飛 ・v香|一
| ・ ・v銀v玉v金 ・ 馬 ・ ・|二
| ・v歩v歩v歩v歩 ・ ・v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v銀 ・ ・|四
|v歩 ・ ・ ・ ・v桂v歩 歩 ・|五
| ・ ・ 歩v角 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 金v金 飛 ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 銀 ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:銀 歩二 
手数=59  ▲6七金  まで

▲3五歩に▽3二飛と受けるのは振り飛車の常套手段で、▲4六銀に▽4七歩と
新手などが現れ、この形も激戦が展開されましたが、この「図4」までのように
居飛車側が指し易くなります。まだ結論が出たと言う訳では無いですが
現在では後手の藤井システムは厳しいのではと言われています。


- 関連一覧ツリー (▼ をクリックするとツリー全体を一括表示します)

- 返信フォーム (この記事に返信する場合は下記フォームから投稿して下さい)
おなまえ
タイトル
メッセージ   図表モード 手動改行 強制改行  
参照先−(入力禁止です)
暗証キー (英数字で8文字以内)
  プレビュー

- 以下のフォームから自分の投稿記事を修正・削除することができます -
処理 記事No 暗証キー