古来から有る横歩取りが意外にも 旧来からの常識に反して有力な戦法と
言う事がプロのトップ棋士によって解明され 後手の対抗策も本格的に
考えられるようになったのです
「図1」までの手順
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛
「図1」
後手の持駒:歩二
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v玉 ・v銀v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v金v角 ・|二
|v歩 ・v歩v歩v歩v歩 ・ ・v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・v飛 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ 角 金 ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 銀 ・ 玉 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩三
手数=15 ▲3四飛(24) まで
先手が飛車先を切って来た瞬間に▽8六歩と後手側も飛車先の歩を突き
▲同歩 ▽同飛に▲3四飛と横歩を取ったこの局面が基本図となります
次に▲2二角成とされては、それまでなので まず後手はこれを
防がなければなりません
「図1」から「図2」までの手順
▽8八角成 ▲同 銀 ▽2八歩 ▲同 銀 ▽4五角
「図2」
後手の持駒:歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v玉 ・v銀v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v金 ・ ・|二
|v歩 ・v歩v歩v歩v歩 ・ ・v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v角 ・ ・ ・|五
| ・v飛 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 ・ ・ 歩 歩 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ 銀 金 ・ ・ ・ ・ 銀 ・|八
| 香 桂 ・ ・ 玉 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 歩四
手数=20 ▽4五角打 まで
角交換して▽2八歩と打ち捨て▲同銀に▽4五角と打つ、この戦型を
その棋譜のまま▽4五角戦法と言います ▽2八歩と打った訳はこれからの
手順の中で解説します
「図2」から「図3」までの手順
▲2四飛 ▽6七角成 ▲同 金 ▽8八飛成 ▲2一飛成 ▽8九龍
▲6九歩 ▽5五桂 ▲6八金 ▽6七銀 ▲5八金寄 ▽7八龍
▲9六角 ▽5八銀成 ▲同 金
「図3」
後手の持駒:金 歩二
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v玉 ・v銀 龍v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v金 ・ ・|二
|v歩 ・v歩v歩v歩v歩 ・ ・v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・v桂 ・ ・ ・ ・|五
| 角 ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 ・ ・ ・ 歩 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ ・v龍 ・ 金 ・ ・ 銀 ・|八
| 香 ・ ・ 歩 玉 ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 銀 桂 歩三
手数=35 ▲同 金(49) まで
▽4五角の直接の狙いは▽6七角成から▽8八飛成ですが ▲2四飛の時に
▽6七角成とするのは「図3」の▲9六角打が好手で攻めが続かず
先手の勝勢となります ▲2一飛成と迫られているので後手もゆっくり
出来ないのです そこで▲2四飛に一旦▽2三歩と打つ事になります
この時にもし▽2八歩 ▲同銀が入っていないと▲2八飛と下がられ
飛車の横利きが8八に通り▽6七角成が無くなってしまうのです
次章では▲2四飛に▽2三歩とした後の激しい闘いの手順を解説します