振り飛車の中でも居飛車側から急戦が仕掛けづらく反撃力も強い
向かい飛車戦法を御紹介します
「図1」までの手順
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽4四歩 ▲2五歩 ▽3三角
▲4八銀 ▽2二飛 ▲5六歩 ▽4二銀 ▲5八金右 ▽4三銀
▲6八玉
「図1」
後手の持駒:なし
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v玉v金 ・v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v飛 ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v銀v角v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・v歩v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ 角 ・ 玉 金 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 銀 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=13 ▲6八玉(59) まで
相手が飛車先の歩を5段目まで伸ばして来てくれないと基本的には
向かい飛車に出来ません 今は相手の選択肢を狭めるため飛先の歩は一つに
止める事が序盤では多いのですが 逆に相手が居飛車党で振り飛車を指す事が
あまり無いと言った場合は2五まで突き▽3三角と形を決めてしまうのも
作戦と言えます 「図1」の▲6八玉は迂闊な一手です
「図1」から「図2」までの手順
▽2四歩 ▲同 歩 ▽同 角 ▲5九玉 ▽6八角成 ▲同 玉
▽2八飛成
「図2」
後手の持駒:飛 歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v玉v金 ・v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v銀 ・ ・v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・v歩v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ 角 ・ 玉 金 銀 ・v龍 ・|八
| 香 桂 銀 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 歩
手数=20 ▽2八飛成(22) まで
向かい飛車に限っては この形で▲6八玉と上がるのは大悪手なのです
ここで▽2四歩と突かれると▲同歩 ▽同角とした手が王手になり
以下「図2」まで飛車を素抜いて後手の勝勢となります
▽同角の時に▲同飛と取り、▽同飛に▲1五角と準王手飛車で打っても
▽2五飛打が好手で 以下▲2四角 ▽同飛で2筋が受からず
やはり後手の勝勢です「図3」
また▽2四歩を取らずに▽2五歩と取られてしまうと 飛先から逆襲され
受けが無く、結果は大同小異です
「図3」
後手の持駒:角 歩
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v銀v金v玉v金 ・v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v銀 ・ ・v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・v歩v歩v飛 ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩|七
| ・ 角 ・ 玉 金 銀 ・ ・ ・|八
| 香 桂 銀 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:飛 歩
手数=22 ▽同 飛(25) まで
向かい飛車に対しては5筋の歩を突かずに玉を上がるか ▲4六歩と突き
王手の筋を消してから上がらないと拙いのです 「図2」また「図3」までは
向かい飛車の変化として序盤の常識と言える物です