タイトル | : 女流王座戦本戦準々決勝、山口恵梨子VS山根ことみ |
投稿日 | : 2021/07/29(Thu) 17:48 |
投稿者 | : 丹善人 |
リコー杯女流王座戦本戦準々決勝、山口恵梨子VS山根ことみの対局は、99手で先手の 山口恵梨花が勝ちベスト4に初名乗りを上げました。 先手山口恵梨子、後手山根ことみ、相居飛車の出だし。互いに角を3段目に上げ、 銀が前に出ます。両者矢倉に組みそうな所、後手はまだ居玉のままで先手が3筋を 突っかけると、後手も7筋をついて、互いに相手の角頭を狙います。 先手は応じて、そのまま7筋の歩を延ばします。 先手が浮き飛車にしたところで、後手から角交換。そして7筋に上がった銀頭に 歩を貼り付けて、銀が下がったところで8筋の歩の交換で飛車が出ます。後手は 飛車を下げて歩の援護に飛車を7筋に回します。かたや先手は,3三に上がった 桂馬に歩を貼り付け、守りの銀が上がったところで、離れ駒の金取りに飛車金両当たりの 角打ち。角成り阻止に後手は飛車角交換に応じます。 先手は飛車を打ち込んで守りの薄い後手玉に迫ろうとしますが、龍を作ってもまだまだ 戦力不足。その間、後手は2枚銀と桂馬を繰り出して先手玉に迫ります。 先手は攻めてくる銀先に香車を貼りますが、あっさりかわされて、歩と交換する羽目に。 先手は飛車先突入をはかりますが、ここで後手は角を打ち込んで攻め勝ちを狙います。 守りに駒を動かす先手山口恵梨子に、後手山根ことみは2枚角で寄せを狙います。 先手は龍を回して玉の逃げ道を作ろうとします。後手は桂馬を飛ばして攻め駒を集め、 一気の寄せをはかります。先手の飛車の横利きを止めると、2枚の角切りから 自玉逃がしつつ、詰めろを掛けますが、ここで計算違いがあったのか、どうやら、 後手玉に詰めろがかかっていたようで、先手玉を詰まし損ねて空転直下、後手の 投了となりました。 【第11期リコー杯女流王座戦本戦】女流王座:西山 朋佳 山口恵梨子 ○ ● 山根ことみ 99手 伊藤 沙恵女流三段-------+ +-伊藤 -+ 加藤結李愛女流初段-------+ | +- -+ 中村真梨花女流三段-------+ | | +-脇田 -+ | 脇田菜々子女流初段-------+ | +- -+ 塚田恵梨花女流初段-------+ | | +-山口恵-+ | | 山口恵梨子女流二段-------+ | | | +-山口恵-+ | 小佐季子女流初段-------+ | | +-山根 -+ | 山根ことみ女流三段-------+ | +- 加藤 桃子女流三段-------+ | +-加藤桃-+ | 加藤 圭 女流二段-------+ | | +-加藤桃-+ | 山田 久美女流四段-------+ | | | +-山田久-+ | | 中澤 沙耶女流初段-------+ | | +- -+ 室谷 由紀女流三段-------+ | +-上田 -+ | 上田 初美女流四段-------+ | | +- -+ 渡部 愛 女流三段-------+ | +-里見香-+ 里見 香奈女流四冠-------+ ÷ 丹善人 ÷