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新着記事

タイトルRe^4: 【戦法図鑑】74 ゴキゲン中飛車戦法[2]
記事No378   [関連記事]
投稿日: 2020/12/04(Fri) 13:47
投稿者千鳥銀
6手目でしたか、完全に見間違えです。この指し方は今はあまり見られませんが、

研究すれば面白い手が見つかるかも知れませんよ。力戦に持ち込んで見るのも

相手は不慣れですから、研究している方に分が有りますよ。

タイトルRe^3: 【戦法図鑑】74 ゴキゲン中飛車戦法[2]
記事No377   [関連記事]
投稿日: 2020/11/01(Sun) 17:16
投稿者おお
 このホームページの主旨を理解しました。

> 私が16手目を指すとすれば、取り敢えず▽5二飛と指します。

 この点は、6手目ではなく、16手目(??)なのでしょうか?

タイトルRe^2: 【戦法図鑑】74 ゴキゲン中飛車戦法[2]
記事No376   [関連記事]
投稿日: 2020/10/06(Tue) 19:22
投稿者千鳥銀
千鳥銀です

この【戦法図鑑】は気に入った戦法を見つけて貰う為のサイトです。
中飛車が気に入ったなら、それを研究されると良いと思います。
その為の紹介で有り主に初、中級者を対象とした戦法紹介です。
従って内容としては、さわりだけで有段者が疑問を質問する様な内容は
書いていません。しかし折角ご質問頂いたので、お答えすれば
私が16手目を指すとすれば、取り敢えず▽5二飛と指します。
力戦でどう指すのが最善か分からない将棋なので形を決めて構築を急ぎます。

タイトルRe: 【戦法図鑑】74 ゴキゲン中飛車戦法[2]
記事No373   [関連記事]
投稿日: 2020/09/26(Sat) 19:34
投稿者おお
 下記の部分が、どうしても理解できずに質問します。

> ゴキゲン中飛車の基本図「図1」までの先手の5手目▲2五歩では▲5六歩と
> 突けば一応5筋の位を取られませんが 角道を開けたままの力戦型中飛車に
> 対して、序盤で▲5六歩と突くと 中飛車側にいろいろと手段を与える事は
> 67〜72章で解説しました そう言う事も有り、今は後手の5筋位取りは
> 甘受する「図1」以降の手順で、先手も進める事が多くなっています

 67〜69章は、先手中飛車であるため、それを受ける後手の角道が開いていないのに対し、
74章の(ゴキゲン)中飛車(を準備している)方は後手であり、受ける先手の角道が開いているため、
67〜69章のように、△5五歩とすると、同歩とされて失敗しています。

 また、ソフトでは、△8四歩が示されましたが、それでは、先後同型で面白くありません。
そこで、角交換からの角打ちを試みましたが、先手が正確に受け、特に11手目で7五角成とするのが絶妙で、こうなると、後手が指しづらくなってしまいます。

   1 7六歩(77)
   2 3四歩(33)
   3 2六歩(27)
   4 5四歩(53)
   5 5六歩(57)
   6 8八角成(22)
   7 同 銀(79)  
   8 5七角打    
   9 5三角打    
  10 2四角成(57)
  11 7五角成(53)
  12 3三馬(24)  
  13 7七銀(88)  

6手目以降の、後手の美味い指し方はありますか?
宜しくおねがい致します。

タイトル【戦法図鑑】新章UPしました。
記事No372   [関連記事]
投稿日: 2019/04/04(Thu) 01:52
投稿者千鳥銀
皆忘れていたと思いますが【戦法図鑑】の新章をUPしました。
まだやっていたのかと、お思いでしょうがまだやっていたんです。
次々に新型や新戦法が生まれて、恐ろしく手こずってしまいました。
戦型も焦点が絞りにくくリストアップするだけで大変な時間が
掛かってしまいました。まだ頑張ります。^_^;

タイトル【戦法図鑑】220 居飛車穴熊VS四間飛車 激戦期[10]
記事No371   [関連記事]
投稿日: 2019/04/04(Thu) 01:30
投稿者千鳥銀
本章でも引き続き後手▽5四銀型の攻防を解説します。

「図1」

後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・v飛 ・ ・ ・|二
| ・ ・v桂v金v歩 ・v角v歩v歩|三
|v歩v歩v歩v歩v銀 ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 歩 歩 ・ 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 金 銀 歩 角 ・ 歩|七
| 香 銀 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 玉 桂 金 ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=39  ▲3七角  まで

「図1」は前章「図1」と同一局面、先手が▲3七角と展開した所です。

「図1」から「図2」までの手順

▽8三銀    ▲9六歩    ▽7二金    ▲1六歩    ▽1四歩    ▲6八銀
▽1二香    ▲7八金    ▽4一飛

「図2」

後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・ ・v飛 ・v桂 ・|一
| ・v玉v金 ・ ・ ・ ・ ・v香|二
| ・v銀v桂v金v歩 ・v角v歩 ・|三
|v歩v歩v歩v歩v銀 ・v歩 ・v歩|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 ・ 金 ・ 歩 角 ・ ・|七
| 香 銀 金 銀 ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 玉 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=48  △4一飛  まで

▲6八銀と6筋の守備から銀が離れた瞬間に攻めるのは前章「図4」までのように不利と
なるので後手も▽1二香と手待ちします。手詰まりで千日手になるのは後手としては
別に問題は無いので無理な動きを避けます。▲7八金と穴熊の再構築をしますがこの手で
▲7七金とするのは透かさず▽6五歩と前章「図4」の仕掛けを狙われ▽6五桂と駒を
取った手が7七の金取りに当たり攻めが成立してしまいます。後手が▽4一飛と待機して
「図2」となります。


「図2」から「図3」までの手順

▲7九銀右  ▽4二飛    ▲3八飛    ▽2二角    ▲2八角    ▽1三角
▲5五歩    ▽4六歩    ▲5四歩    ▽4七歩成  ▲5三歩成  ▽同 金
▲1七角    ▽6三金寄  ▲2八飛    ▽5七と

「図3」

後手の持駒:歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・v桂 ・|一
| ・v玉v金 ・ ・v飛 ・ ・v香|二
| ・v銀v桂v金 ・ ・ ・v歩v角|三
|v歩v歩v歩v歩 ・ ・v歩 ・v歩|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 ・ ・ 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 ・ 金vと ・ ・ ・ 角|七
| 香 銀 金 ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 玉 桂 銀 ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:銀 歩 
手数=64  △5七と  まで

▲7九銀右と松尾流穴熊に組み替えますが、この形では局面の打開が難しくなり
▲3八飛から仕掛けを狙い打開しようとしますが▽2二角から▽1三角と端に覗かれ
▲5五歩にも強く▽4六歩と攻め合われ「図3」では先手が不利な形勢です。

「図2」から「図4」までの手順

▲7七銀右  ▽4二飛    ▲8六歩    ▽4一飛    ▲8七銀    ▽4二飛
▲5八飛    ▽4一飛    ▲5五歩    ▽4三銀    ▲5六金

「図4」

後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・ ・v飛 ・v桂 ・|一
| ・v玉v金 ・ ・ ・ ・ ・v香|二
| ・v銀v桂v金v歩v銀v角v歩 ・|三
|v歩v歩v歩v歩 ・ ・v歩 ・v歩|四
| ・ ・ ・ ・ 歩v歩 ・ 歩 ・|五
| 歩 歩 歩 歩 金 ・ 歩 ・ 歩|六
| ・ 銀 銀 ・ ・ 歩 角 ・ ・|七
| 香 ・ 金 ・ 飛 ・ ・ ・ ・|八
| 玉 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=59  ▲5六金  まで

組めれば高い勝率が約束されると言われる松尾流穴熊ですが、この形では意外に打開が
難しく逆方向に▲7七銀と上がる手が上部に厚く有効になります。▲5五歩から▲5六金と
中央を制圧した「図4」の局面は先手が作戦勝ちです。

ここまで紹介した以外にも居飛車穴熊と四間飛車の対抗型は数多く有りますが
今回は▲3六歩と早い時期に角頭攻めを見せ▽6二玉と上がらせての穴熊と言う
手順での戦型紹介としたので、▽3二銀と銀が上がらずに待機する手段等は
また別な機会と言う事でこれで一応の締めとします。しかしプロ間では少なくなった
角道を止める四間飛車ですがアマチュア間では未だ人気が有り、ここで紹介した
戦型でも四間飛車側が先手だと大きく事情が変わりますし、藤井システムも新型が
出て来たりで定跡も日々進化し続けています。

タイトル【戦法図鑑】219 居飛車穴熊VS四間飛車 激戦期[9]
記事No370   [関連記事]
投稿日: 2019/04/04(Thu) 01:29
投稿者千鳥銀
本章では引き続き後手の▽5四銀型に対する攻防をご紹介します。

「図1」までの手順

▲7六歩    ▽3四歩    ▲2六歩    ▽4四歩    ▲4八銀    ▽4二飛
▲6八玉    ▽7二銀    ▲7八玉    ▽3二銀    ▲5六歩    ▽5二金左
▲5八金右  ▽6四歩    ▲5七銀    ▽7四歩    ▲2五歩    ▽3三角
▲3六歩    ▽6二玉    ▲7七角    ▽4三銀    ▲6六歩    ▽7三桂
▲6七金    ▽7一玉    ▲8八玉    ▽4五歩    ▲9八香    ▽5四銀
▲9九玉    ▽8二玉    ▲8八銀    ▽6三金    ▲7九金    ▽9四歩
▲5九角    ▽8四歩    ▲3七角

「図1」

後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・v飛 ・ ・ ・|二
| ・ ・v桂v金v歩 ・v角v歩v歩|三
|v歩v歩v歩v歩v銀 ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 歩 歩 ・ 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 金 銀 歩 角 ・ 歩|七
| 香 銀 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 玉 桂 金 ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=39  ▲3七角  まで

▲2六角と角を展開させる手は形によっては有効ですが、四間飛車側に最善形で待たれると
▽5四銀型では無理な場合が多いので▲3七角と此方に転回する策で対抗します。

「図1」から「図2」までの手順

▽9五歩    ▲7八飛    ▽2二飛    ▲5五歩    ▽4三銀    ▲5六銀
▽2四歩    ▲6五歩    ▽同 歩    ▲7五歩    ▽同 歩    ▲4八角
▽2五歩    ▲3七桂

「図2」

後手の持駒:歩三 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・ ・ ・v飛 ・|二
| ・ ・v桂v金v歩v銀v角 ・v歩|三
| ・v歩 ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四
|v歩 ・v歩v歩 歩v歩 ・v歩 ・|五
| ・ ・ ・ ・ 銀 ・ 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 金 ・ 歩 桂 ・ 歩|七
| 香 銀 飛 ・ ・ 角 ・ ・ ・|八
| 玉 桂 金 ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=53  ▲3七桂  まで

▽9五歩と突き越す手には▲7八飛で7筋の歩交換を図るのが有効です。
対して▽2二飛と飛車先逆襲でそれを牽制しようとしますが、▲5五歩から▲5六銀が
▲3七角と引いた効果で、5筋から盛り上がり駒を捌いた「図2」では玉に近い所を
攻めている先手が指し易い形勢です。

「図1」から「図3」までの手順

▽8三銀    ▲7八飛    ▽2二飛    ▲5五歩    ▽同 銀    ▲7五歩
▽同 歩    ▲同 飛    ▽5四歩

「図3」

後手の持駒:歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉 ・ ・ ・ ・ ・v飛 ・|二
| ・v銀v桂v金 ・ ・v角v歩v歩|三
|v歩v歩 ・v歩v歩 ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ 飛 ・v銀v歩 ・ 歩 ・|五
| ・ ・ ・ 歩 ・ ・ 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 金 銀 歩 角 ・ 歩|七
| 香 銀 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| 玉 桂 金 ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩 
手数=48  △5四歩  まで

▽9五歩と端を突き越していると▲7八飛で歩交換を狙われるので、この場合は▽8三銀で
銀冠を急ぐ方が正着になります。「図2」までと同じく歩交換から▲5五歩と突きますが
今度は先に▽8三銀で玉頭の守備が一手早い為、▽同銀と取る事が出来▽5四歩と受けられた
「図3」は先手居飛穴側の失敗です。


「図1」から「図4」までの手順

▽8三銀    ▲9六歩    ▽7二金    ▲1六歩    ▽1四歩    ▲6八銀
▽6五歩    ▲5七銀    ▽4六歩    ▲同 歩    ▽6六歩    ▲同 銀
▽3五歩    ▲2六飛    ▽6五銀    ▲同 銀    ▽同 桂    ▲4五歩
▽6四歩    ▲6六歩    ▽5八銀    ▲6五歩    ▽6七銀成  ▲6四歩
▽7三金寄  ▲6五桂    ▽7八金    ▲7三桂成  ▽同 玉    ▲4四銀

「図4」

後手の持駒:桂 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v金 ・ ・v飛 ・ ・ ・|二
| ・v銀v玉 ・v歩 ・v角v歩 ・|三
|v歩v歩v歩 歩 ・ 銀 ・ ・v歩|四
| ・ ・ ・ ・ ・ 歩v歩 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 飛 歩|六
| ・ 歩 ・v全 ・ ・ 角 ・ ・|七
| 香 銀v金 ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| 玉 桂 金 ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:金 歩二 
手数=69  ▲4四銀  まで

この局面の▽8三銀には▲9六歩と端を受け間合いを図るのが正解です。そして▲3七角型で
▽4六歩を受けているので▲6八銀と穴熊の組み替えを狙う事が出きるのがこの形の特徴です。
更に固められては面倒なので6筋が薄くなった瞬間に仕掛けますがこれは無理筋で必死の
総攻撃を掛けるも「図4」の局面は穴熊側の攻め合い勝ちです。

タイトル【戦法図鑑】218 居飛車穴熊VS四間飛車 激戦期[8]
記事No369   [関連記事]
投稿日: 2019/04/04(Thu) 01:29
投稿者千鳥銀
本章では引き続き後手の▽5四銀型の攻防を解説をします。

「図1」

後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・v飛 ・ ・ ・|二
| ・v歩v桂v金v歩 ・v角v歩v歩|三
|v歩 ・v歩v歩v銀 ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 歩 歩 ・ 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 角 金 銀 歩 ・ ・ 歩|七
| 香 銀 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 玉 桂 金 ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=36  △9四歩  まで

「図1」は前章「図1」と同一局面、後手が▽5四銀と上がってから
▽9四歩と端歩を突いて来た所です。

「図1」から「図2」までの手順

▲5九角    ▽8四歩    ▲2六角    ▽9五歩    ▲1六歩    ▽1四歩
▲3七桂    ▽2二角

「図2」

後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・v飛 ・v角 ・|二
| ・ ・v桂v金v歩 ・ ・v歩 ・|三
| ・v歩v歩v歩v銀 ・v歩 ・v歩|四
|v歩 ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 歩 歩 ・ 歩 角 歩|六
| 歩 歩 ・ 金 銀 歩 桂 ・ ・|七
| 香 銀 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 玉 桂 金 ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=44  △2二角  まで

▲2六角と角を右翼転回した時に▽9五歩と端を突き越し▲3七桂の攻撃態勢に▽2二角と
桂の当たりを避け後手は徹底して隙を作らず万全な体制で待ちます。

「図2」から「図3」までの手順

▲4八飛    ▽4一飛    ▲7五歩    ▽同 歩    ▲4六歩    ▽同 歩
▲同 銀    ▽6五歩    ▲7四歩    ▽同 金    ▲5三角成  ▽6六歩
▲6八金引  ▽6五銀    ▲6三歩    ▽5二歩

「図3」

後手の持駒:歩三 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金 ・v飛 ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・v歩 ・ ・v角 ・|二
| ・ ・v桂 歩 馬 ・ ・v歩 ・|三
| ・v歩v金 ・ ・ ・v歩 ・v歩|四
|v歩 ・v歩v銀 ・ ・ ・ 歩 ・|五
| ・ ・ ・v歩 歩 銀 歩 ・ 歩|六
| 歩 歩 ・ ・ ・ ・ 桂 ・ ・|七
| 香 銀 ・ 金 ・ 飛 ・ ・ ・|八
| 玉 桂 金 ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=60  △5二歩  まで

▲4八飛と▽4四銀型では有効だった攻めに出ますが▽5四銀型は守備の態勢で且つ
此処まで万全に準備をされると、単に▲4六歩と行く手には▽同歩 ▲同銀に▽6五歩で
先手が不利となるので▲7五歩と後手の玉頭を絡めますが飛車も角も当たりを避けた
後手陣には「図3」まで先手の攻めは完封同然となります。

「図2」から「図4」までの手順

▲7八飛    ▽8三銀    ▲7五歩    ▽同 歩    ▲同 飛    ▽7四歩
▲7八飛    ▽7二金    ▲2八飛    ▽3三角    ▲5五歩    ▽同 銀
▲5六銀    ▽6六銀    ▲4五桂    ▽同 飛    ▲同 銀    ▽6七銀成
▲4四銀    ▽7六桂

「図4」

後手の持駒:金 歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v金 ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・v銀v桂v金v歩 ・v角v歩 ・|三
| ・v歩v歩v歩 ・ 銀v歩 ・v歩|四
|v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・|五
| ・ ・v桂 ・ ・ ・ 歩 角 歩|六
| 歩 歩 ・v全 ・ 歩 ・ ・ ・|七
| 香 銀 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 玉 桂 金 ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:飛 歩二 
手数=64  △7六桂  まで

▲4八飛と4筋からの攻めには▽5四銀型の守備力が功を奏し攻めを封じられたので
もう一つの攻め筋として▲7八飛から7筋の歩交換を狙う手段に出ますが2六の角が
飛車先を塞いでいるので、▽3三角にすぐに▲3五歩と行けず▲5五歩と中央から攻めに
出ますが「図4」まで後手の攻め合い勝ちの形勢となります。

タイトル【戦法図鑑】217 居飛車穴熊VS四間飛車 激戦期[7]
記事No368   [関連記事]
投稿日: 2019/04/04(Thu) 01:27
投稿者千鳥銀
本章では先手の居飛穴に後手の四間飛車が▽5四銀と上がる手段をご紹介します。

「図1」までの手順

▲7六歩    ▽3四歩    ▲2六歩    ▽4四歩    ▲4八銀    ▽4二飛
▲6八玉    ▽7二銀    ▲7八玉    ▽3二銀    ▲5六歩    ▽5二金左
▲5八金右  ▽6四歩    ▲5七銀    ▽7四歩    ▲2五歩    ▽3三角
▲3六歩    ▽6二玉    ▲7七角    ▽4三銀    ▲6六歩    ▽7三桂
▲6七金    ▽7一玉    ▲8八玉    ▽4五歩    ▲9八香    ▽5四銀
▲9九玉    ▽8二玉    ▲8八銀    ▽6三金    ▲7九金    ▽9四歩

「図1」

後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・v飛 ・ ・ ・|二
| ・v歩v桂v金v歩 ・v角v歩v歩|三
|v歩 ・v歩v歩v銀 ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 歩 歩 ・ 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 角 金 銀 歩 ・ ・ 歩|七
| 香 銀 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 玉 桂 金 ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=36  △9四歩  まで

「図1」は後手が▽5四銀と上がって飛車先を軽くする策を取った所です。


「図1」から「図2」までの手順

▲3五歩    ▽同 歩    ▲2四歩    ▽同 歩    ▲6五歩    ▽同 桂
▲3三角成  ▽同 桂    ▲6八銀    ▽2二飛    ▲6六角    ▽2三飛
▲3八飛    ▽4三銀    ▲3五飛    ▽3四歩    ▲3八飛    ▽4六歩
▲同 歩    ▽4七角    ▲2八飛    ▽3六角成  ▲2五歩    ▽4六馬
▲2四歩    ▽2八馬    ▲2三歩成

「図2」

後手の持駒:飛 歩三 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金 ・ ・ ・ ・v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・v歩 ・v金v歩v銀v桂 とv歩|三
|v歩 ・v歩v歩 ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・v桂 ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 角 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 金 ・ ・ ・ ・ 歩|七
| 香 銀 ・ 銀 ・ ・ ・v馬 ・|八
| 玉 桂 金 ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:飛 歩二 
手数=63  ▲2三歩成  まで

▽5四銀 ▽4五歩型には2筋を突き捨てて▲6五歩の決戦策がいつでも有ります。
ただこの形では▽6三金と早目に桂頭の守備を固めて端歩突きを後回しにしているので
慎重な駒運びが必要です。▽6五同桂と両取りに歩を取った手に▲2四飛と走るのは
▽5七桂成と銀を取られた後、後手陣が纏まっていて上部が固く得策では無い為
▲6八銀と引き▽2二飛と2筋を受けた手に、▲6六角と打ち攻めの継続を図ると
以下穴熊側の捌きが成功し先手の指し易い局面となります。

「図1」から「図3」までの手順

▲3五歩    ▽同 歩    ▲2四歩    ▽同 歩    ▲6五歩    ▽7七角成
▲同 桂    ▽4六歩    ▲同 歩    ▽4九角    ▲6八銀    ▽7五歩
▲6四歩    ▽同 金    ▲2四飛    ▽7六歩    ▲7四歩    ▽同 金
▲2一飛成  ▽7七歩成  ▲同 金    ▽4一歩    ▲6六桂

「図3」

後手の持駒:桂 歩四 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金 ・v歩 ・ 龍v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・v飛 ・ ・ ・|二
| ・v歩v桂 ・v歩 ・ ・ ・v歩|三
|v歩 ・v金 ・v銀 ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|五
| ・ ・ ・ 桂 歩 歩 ・ ・ ・|六
| 歩 歩 金 ・ ・ ・ ・ ・ 歩|七
| 香 銀 ・ 銀 ・ ・ ・ ・ ・|八
| 玉 ・ 金 ・ ・v角 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 歩三 
手数=59  ▲6六桂  まで

▲6五歩の決戦策に先に▽7七角成と角を交換する手には、もし後手側が7三に桂を
上がっていなければ▲同銀と取って後で▲8八銀と引く手も有りますが、この場合は
▽6五桂と両取りに跳ねられて今度は不利となります。取りづらいですが▲同桂と
桂で取るのが正解となります。後手は当然桂頭を狙って▽7五歩と突いて来ますが
以下穴熊の深さを利用して▽7六歩にも手抜きで攻め合って「図3」では先手優勢です。

「図1」から「図4」までの手順

▲5九角    ▽8四歩    ▲2六角    ▽8三銀    ▲1六歩    ▽1四歩
▲3五歩    ▽同 歩    ▲同 角    ▽3二飛    ▲2四歩    ▽同 歩
▲3四歩    ▽4二角    ▲4四角    ▽3四飛    ▲1一角成  ▽3九飛成
▲2七飛    ▽3六歩    ▲5五歩

「図4」

後手の持駒:歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金 ・ ・ ・v桂 馬|一
| ・v玉 ・ ・ ・v角 ・ ・ ・|二
| ・v銀v桂v金v歩 ・ ・ ・ ・|三
|v歩v歩v歩v歩v銀 ・ ・v歩v歩|四
| ・ ・ ・ ・ 歩v歩 ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 歩 ・ ・v歩 ・ 歩|六
| 歩 歩 ・ 金 銀 歩 ・ 飛 ・|七
| 香 銀 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| 玉 桂 金 ・ ・ ・v龍 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:香 
手数=57  ▲5五歩  まで

▲2四歩から▲6五歩の決戦策は総力戦で穴熊も薄くなるので先手も怖い変化も多いのです。
そこで固い穴熊で戦うべく▽4四銀型の時と同様に右翼に角を転回していく手段を取ります。
▲2六角に▽8三銀は危険な手で、放れ駒が災いして「図4」まで先手優勢となります。
これは角の展開に無頓着過ぎた結果で、次章では後手の四間飛車側の対抗策を解説します。

タイトル【戦法図鑑】216 居飛車穴熊VS四間飛車 激戦期[6]
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投稿日: 2019/04/04(Thu) 01:26
投稿者千鳥銀
前章に引き続き▲6八角型の攻防をご紹介します。

「図1」

後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・v飛 ・ ・ ・|二
| ・v歩v桂v金 ・ ・v角v歩 ・|三
|v歩 ・v歩v歩v歩v銀v歩 ・v歩|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩|六
| 歩 歩 ・ 金 銀 歩 ・ ・ ・|七
| 香 銀 金 角 ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 玉 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=40  △9四歩  まで

「図1」は前章「図1」と同一局面、後手が▽9四歩と端歩を突いた所です。

「図1」から「図2」までの手順

▲9六歩    ▽8四歩    ▲3七桂    ▽8三銀    ▲4八銀    ▽7二金
▲5九銀

「図2」

後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v金 ・ ・v飛 ・ ・ ・|二
| ・v銀v桂v金 ・ ・v角v歩 ・|三
|v歩v歩v歩v歩v歩v銀v歩 ・v歩|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 ・ 金 ・ 歩 桂 ・ ・|七
| 香 銀 金 角 ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 玉 桂 ・ ・ 銀 ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=47  ▲5九銀  まで

▲3七桂に▽1二香と待っても結局▽8三銀と上がる事になるので、すぐに▽8三銀と
銀冠に組み替えたらどうかと言う事ですが、これには▲5九銀とする手が有ります。

「図2」から「図3」までの手順

▽5五歩    ▲2四歩    ▽同 歩    ▲同 角    ▽2二飛    ▲3三角成
▽2八飛成  ▲4四馬    ▽7八龍    ▲6八金    ▽8九龍    ▲同 玉
▽2九飛    ▲6九金    ▽5七桂    ▲4一飛    ▽8一金    ▲6一銀    
▽6二金寄  ▲4二飛成  ▽6九桂成  ▲6二馬    ▽同 金    ▲同 龍
▽9三玉    ▲7三龍    ▽8二金打  ▲8五桂    ▽9二玉    ▲9五歩
▽8五歩    ▲9四歩

「図3」

後手の持駒:角 桂 歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v金 ・ 銀 ・ ・ ・v桂v香|一
|v玉v金 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・v銀 龍 ・ ・ ・ ・ ・ ・|三
| 歩 ・v歩v歩 ・ ・v歩 ・v歩|四
| ・v歩 ・ ・v歩v歩 ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 ・ ・ ・ 歩 桂 ・ ・|七
| 香 銀 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ 玉 ・v圭 銀 ・ ・v飛 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:角 金二 歩二 
手数=79  ▲9四歩  まで

▽2八飛成から▽7八龍と金を取られピンチに見えた瞬間、▲6八金と言う穴熊特有の
受けの手が有り龍は捕獲が出来ます。以下互いに寄せ合いになりますが穴熊の一手勝ちの形勢です。

「図2」から「図4」までの手順

▽2二飛    ▲5七角    ▽5一角    ▲6八銀    ▽5五歩    ▲同 歩
▽同 銀    ▲4五桂    ▽5六歩    ▲3九角    ▽3三桂    ▲4六歩
▽4五桂    ▲同 歩    ▽3三角    ▲3五歩    ▽同 歩    ▲3八飛
▽3六桂    ▲3四歩    ▽5一角    ▲1七角    ▽6五歩    ▲3五角
▽6六歩    ▲同 金    ▽同 銀    ▲4四角    ▽5七歩成  ▲2二角成
▽6八と    ▲同 金

「図4」

後手の持駒:金 銀 歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・v角 ・ ・ ・v香|一
| ・v玉v金 ・ ・ ・ ・ 馬 ・|二
| ・v銀v桂v金 ・ ・ ・v歩 ・|三
|v歩v歩v歩 ・ ・ ・ 歩 ・v歩|四
| ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩v銀 ・ ・v桂 ・ 歩|六
| ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| 香 銀 ・ 金 ・ ・ 飛 ・ ・|八
| 玉 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:飛 桂 歩四 
手数=79  ▲6八同金  まで

先手の▲5九銀に▽2二飛と▲2四歩を防ぐ手も有力ですが、これには▲5七角から
▲6八銀と陣形を整備します。次に▲7九銀右で松尾流穴熊完成で後手はこれ以上
固くはならないので▽5五歩と仕掛けますが以下「図4」まで先手が優勢です。
▲3七桂に▽8三銀とすぐに組み替えに行く手は▲4八銀で先手が指し易くなります。