|
「図1」
|
|
この25手目に先手が▲3七銀と上がった形が矢倉▲3七銀戦法です。
ここまでは10〜12章でも解説した形です。
「図1」から「図2」までの手順
▽6四角 ▲6八角 ▽4三金右 ▲7九玉
▽3一玉 ▲8八玉 ▽2二玉 ▲4六銀
|
|
|
「図2」
|
|
▲3七銀に▽6四角と出るのが後手側の最善の応手です。
これで▲3五歩と突けなくなります。
もし▲3五歩と行くと▽同歩 ▲同角に▽3六歩打で銀を取られて終わりになります。
先手側の現在主流となっている戦型が「図2」の▲4六銀と上がる形なのです。
この他に▽6四角に▲6五歩と突く手などが有りますが、
あまり指される事は無くなっています。
「図2」から「図3」までの手順
▽8五歩 ▲3七桂 ▽5三銀 ▲1六歩
▽7三角 ▲1五歩 ▽9四歩 ▲9六歩
▽6四歩 ▲2六歩 ▽8四角 ▲3八飛 ▽7三桂
|
|
|
「図3」
|
|
この「図3」が現在▲3七銀からの理想形です。
「図3」から「図4」までの手順
▲3五歩 ▽同 歩 ▲2五桂 ▽2四銀
▲3五銀 ▽同 銀 ▲同 角 ▽3四歩
▲6八角 ▽6五歩 ▲3三歩 ▽同 桂
▲1三桂成 ▽同 香 ▲1四歩 ▽同 香
▲同 香
|
|
|
「図4」
|
|
「図3」から「図4」が、この理想形からの攻め筋で先手勝勢となります。
後手がこの理想形を許さないようにしたり、この形にさせても簡単に攻め切れないようにすると言った対策を打ち出す事によって、
激戦となるのが近代矢倉の最も主流となる攻防なのです。
|
|
|
|
|