四間飛車戦法 戦闘編[2]


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 対振り飛車の急戦策として”振り飛車には角交換を狙え”と格言で言われる仕掛けが有ります。 これは13章駒組み編の仮想図「図3」のような局面を実現するのが狙いの戦型です。

「図1」


 前章同様の「図1」から居飛車側が角交換を狙って▲4六歩と突いて行く、もう一つの有力急戦策を採った場合を解説します。

 この▲4六歩に▽5四歩のような手なら▲4五歩 ▽同歩 ▲3三角成 ▽同桂 ▲2四歩 ▽同歩 ▲同飛と言う手順が狙い筋です。
居飛車の成功例として「図2」に示しておきます。
「図2」


 この「図2」は13章駒組み編の仮想図「図3」とほとんど同一局面です。
この後▽2二歩打でも▲3一角打で2筋突破となり先手優勢です。

 ただし▲4五歩に▽同歩と取らずに▽6四歩と手待ちする手が有り、それはそれで難解な将棋となりますが、 今回はこれとは別の手段を解説します。

「図1」から「図3」までの手順

▲4六歩 ▽5四銀 ▲3七桂 ▽6五銀 ▲4五歩
▽7六銀 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲4四歩 ▽同 角
▲同 角 ▽同 飛 ▲7七歩 ▽8七銀成 ▲同 玉
▽8四飛 ▲8六銀 ▽6四角 ▲9七角 ▽9五歩
▲同 歩 ▽9六歩 ▲同 玉 ▽8六角 ▲同 角
▽8五銀 ▲8七玉 ▽8六銀 ▲7八玉▽8七銀成
「図3」
 ▽5四銀で▲4五歩を防ぎ、▲3七桂と先手が戦力を増強して来た時に▽6五銀と進出して行きます。 これを”玉頭銀(ぎょくとうぎん)”と呼び、振り飛車が時によって採用する手段です。 以下予定通りに先手が角交換を狙って行きますが、▽8七銀成から飛車を8筋に転回して「図3」まで、後手必勝の局面となりました。

 前章も含めて振り飛車の場合、攻めると言うより駒を効率良く交換したり、働きの良い場所に持って行くような指し方をします。 これを”駒を捌く(さばく)”と言います。またこの捌くと言う性格上、 振り飛車の陣形は3大原則の3 攻めは飛角銀桂と言う理想形には序盤でなりにくいですが、 逆に飛車側の桂香が捌ければ優勢となる事が多いのです。


 以上、本格戦法の駒組みを6回にわたり解説しました。 初心者の方には少し難しかったかと思いますが、これから順次見て頂く戦法も基本的にはこの2戦法のように、 駒組みの3大原則に従って指し進めて行く物なので、解説する一手一手が何を目指しているのかが理解しやすくなると思い、 この時点で解説いたしました。ですから今の段階では、何となく分かった、と言う程度で構わないと思います。 次章からまた、いろいろな戦法の成功局面を分かりやすく御紹介して行きますので御期待ください。


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