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「図1」
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「図1」は▽9五歩型の藤井システムで▽5二金右を▽4三銀に変えた
新藤井システムの局面です。
「図1」から「図2」までの手順
▲7七角 ▽6四歩 ▲8八玉 ▽7四歩
▲6六歩 ▽7三桂 ▲6七金 ▽6二飛
▲9八香 ▽6五歩 ▲9九玉 ▽8五桂
▲8六角 ▽6六歩 ▲同 銀 ▽4五歩
▲5三角成 ▽6六飛
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「図2」
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先手がこの局面で居飛車穴熊を目指すと▽6二飛と回る手や場合に拠っては
▽5四銀と攻め駒を増援する手が有り、攻撃力が▽3二銀型と比べて強く
▲7七角から▲3六歩の逆モーションも通用せず、変化は有る物の穴熊に
組む前に潰される事になります。しかしこれで189章から193章までで
ご紹介した対左美濃の▽3二銀型藤井システムが使用出来なくなり、再び左美濃が
復活する事になるのです。
「図1」から「図3」までの手順
▲3六歩 ▽6二玉 ▲3五歩 ▽同 歩
▲4六銀 ▽3六歩 ▲2六飛 ▽3二飛
▲3五銀 ▽4五歩 ▲3三角成 ▽同 飛
▲5七角
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「図3」
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穴熊に組むのが危険なら、▽3二銀型より更に不安定な玉形を狙って▲3六歩と
急戦を仕掛ける手が有効になります。▽3二銀型では一直線の急戦は意外に
上手く行きませんでしたが、居玉の上に左金が立ち遅れている▽4三銀型では
違って来ます。▲3五歩を▽同歩と取るのは「図3」までで先手が有利となります。
「図1」から「図4」までの手順
▲3六歩 ▽6二玉 ▲3五歩 ▽3二飛
▲4六歩 ▽3五歩 ▲4五歩 ▽5二金左
▲4四歩 ▽3四銀 ▲4八飛 ▽4二飛
▲4六銀 ▽4七歩 ▲同 飛 ▽4四角
▲同 角 ▽同 飛 ▲2二角 ▽7四飛
▲4八飛 ▽3三角 ▲同角成 ▽同 桂
▲6五角 ▽8四角 ▲5七銀 ▽4五桂
▲6六銀 ▽6四飛 ▲3二角成 ▽6六飛
▲同 歩 ▽同 角 ▲4七飛 ▽5七銀
▲3一飛 ▽5八銀不成▲同 金 ▽5七金
▲6七金
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「図4」
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▲3五歩に▽3二飛と受けるのは振り飛車の常套手段で、▲4六銀に▽4七歩と
新手などが現れ、この形も激戦が展開されましたが、この「図4」までのように
居飛車側が指し易くなります。まだ結論が出たと言う訳では無いですが
現在では後手の藤井システムは厳しいのではと言われています。
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